ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 『田園』 作品68
BEETHOVEN: Symphony No. 6 in F major, op. 68 'Pastorale'
BBC交響楽団
BBC Symphony Orchestra
指揮:アルトゥーロ・トスカニーニ
Conductor: Arturo Toscanini
録音:1937年6月17日、10月21-22日 London, Queen's Hall
英HMV D.B.3333/7
Matrix:2ER 231/3,2EA3585/7,2ER237/40
音声ファイル
WAVファイル(96kHz/24bit)(ギガファイル便・期限:2023年1月23日)
MP3ファイル(192kbps)(googleドライブ)
Turntable:Technics SP-15
Cartridge:Audio-Technica AT-MONO3/SP
Phono-Equalizer:Luxman C-05
Equalisation:Rec-O-Kut Re-Equalizer(turnover:300Hz、rolloff:flat)
transferred from 78rpm records at 78rpm
今回は、トスカニーニがBBC交響楽団を指揮した、ベートーヴェンの「田園」をSPレコード復刻でお聴きいただきたいと思います。
トスカニーニが指揮した「田園」は、私が確認できた限りで、全部で7種類の録音が残されています。
1937年 BBC交響楽団(セッション録音)HMV←当録音
1938年 NBC交響楽団(ライヴ)
1939年 NBC交響楽団(ライヴ)
1941年 NBC交響楽団(ライヴ)
1949年 スカラ座管弦楽団(ライヴ)
1952年 NBC交響楽団(セッション録音)RCA
1954年 NBC交響楽団(ライヴ)
※上記の他 1937年にウィーン・フィルを指揮した第4,5楽章の録音が残されている。
私は、上記のうち1937年、1939年、1952年の録音を所有しておりますが、ライヴ音源は録音の点で難がありますので、私はトスカニーニの代表盤として、セッション録音の1937年盤と1952年盤を挙げたいと思います。
このBBC交響楽団との演奏は、同じ1937年録音の「第1番」よりも録音が鮮明で生々しく、特に木管の音がクリアに聴こえるのが楽しいです。特に、第3楽章のオーボエ、クラリネットとホルンのソロは、1952年のNBC交響楽団との録音よりも明らかに上手く、魅力的です。第5楽章はトスカニーニの声も入っており、彼が乗って指揮しているのがわかります。
一方、1952年の録音は、第1楽章がゆったりと深い響きで始まるのが良いですね。しかし、同楽章の展開部から明らかにオケの音色が変わり、きつい響きとなります。話はそれますが、1952年のRCA録音はセッション録音とされていますが、前記のような明らかな編集痕があり、私はセッション録音とライヴ録音の混合盤ではないかと思っています。詳しい情報をお持ちの方は、コメント欄でおしらせいただければ幸いです。