少し前TVで、箱根のポーラ美術館でピカソの青の時代を中心とした展覧会を2月くらいまでやっているというのと、星の王子様ミュージアムが来年の3月いっぱいで閉館してしまうということを聞きつけ、夏・秋と旅づいてしまった私のまたどこか行きたい病が疼いて、12月19,20日と箱根一泊旅をしてきました。

 

 ほぼほぼ晴れ女なので晴天にも恵まれ、新宿から小田急ロマンスカーに揺られて箱根湯本へ。朝から車窓越しに富士山を拝め気分よく。

 湯本駅ホームで降りたら向かい側ホームに箱根登山電車が直ぐ来たのでそのまま乗車し宿のある強羅駅に。箱根は10年近く前にマイカーで、喜多川歌麿の”雪月花”を観に岡田美術館と、ついでに大涌谷に寄ったきりなので、登山鉄道でガタゴトとのんびり登って行くのは新鮮でした😄

 初日で2つのミュージアムを巡るという使命に駆られていたので、強羅駅に到着後、キャリーケースはコインロッカーに預けて駅前にある施設巡りバスの停留所へ。運転手さんにポーラ美術館に行くバスか聞いて乗り込み出発。15分くらいで停留所に着きました。

 

 初めて訪れたポーラ美術館は木々に囲まれた気持ちの良い素敵な美術館でした✨

 まずまっすぐ”ピカソ 青の時代を超えて”の部屋へ。ピカソの画風の変遷がよくわかり、天才と称される彼が、時代や周りの仲間たちに影響を受けながら試行錯誤を重ねて、常に向上心を持って描くことに取り組んだ姿が良く伝わってくる展示でした。

 美術館の所蔵品には、9月ごろ東京の展覧会に観に行ったゲルハルト・リヒターの作品もあって感動・・・。

ミュージアムショップもピカソ関連の商品や色々素敵な品が並んでいました。私は今回の展示オリジナルのTシャツの青色に一目惚れし購入。

 その後、館外に出て、敷地内の遊歩道に沿って冬の林の中を散策。寒いからか人にもほとんど会わず、ひと時の自然回帰に心が洗われるような清々しい感覚で、時たま可愛いアート作品を目にしたり、小鳥のさえずりと可愛らしい姿に癒された、思い出深い時間となりました。

 

 そうこうしているうちに、強羅駅方面行きのバスが来る時間となったので、一旦強羅駅に戻り宿にチェックイン手続きだけして荷物を預け、再び施設巡りバスに乗車し、まっすぐ星の王子さまミュージアムへ。入り口からかわいい雰囲気のヨーロッパ的な建物と王子様の像が出迎えてくれました。

展示室は原作者サン・テグジュペリの貴重な写真や手紙・イラストなどでとても見応えのある内容で、映像室でわかりやすく紹介もされているので、星の王子さまや彼の作品に興味のある人はとても楽しめるものだと思いました。

 

各国で翻訳された星の王子さまの出版物展示コーナーには、私の敬愛するジェラールフィリップの語りを吹き込んだ物も飾られていました💓

私も昔カセットテープを図書館で借りてダビングして持っていたのですが、他のカセットと一緒に処分してしまったようで今更後悔です😭

今の季節は庭園にクリスマスツリーも飾られていて、ライトアップされとても綺麗でした。

 もうすぐ閉館になってしまうのがとても残念な素敵なミュージアムでしたが、星の王子様の本に書かれている一節、「本当に大切なものは目には見えないんだよ。」という言葉が今でも胸に響いています。

 

 そして辺りもすっかり暗くなり、今夜の宿へ向かいました。宿は一人旅の身には勿体無いくらい居心地の良い温泉宿で、美味しいご飯を食べ、気持ちよく眠りに就きました💤

 

 翌日も晴天で帰路まで楽しく過ごしましたが、言ってみれば定番の箱根観光旅だったので、今回は割愛します。今年は横浜・鎌倉など近場旅も多かったのですが、何回か行っている場所も楽しみを再発見出来たりで、ゆっくり観て回るのもなかなか良い体験だと思います。

だから旅はやめられない!!