今日の午前中に、自宅にお客様が2人いらっしゃいました。

一人はお店(旦那さんの実家)のお向かいの奥さんのIさん、もう一人はその隣の奥さんのYちゃんです。

Iさんの旦那さんとYちゃんのお父さんは兄弟です(二人とも故人)、なので叔母と姪の関係です。

 

お位牌が店か自宅かわからなかったので、とりあえず自宅に来てくれたようです。

二人とも「未だに信じられない」と言われました。

 

Iさんの夫さんは、約11年前に突然亡くなりました。

 

ひどい腹痛と下痢でしばらく入院したのですが原因がわからず、症状が治まったので一旦退院しました。

その後どのくらいしてからかは定かではないのですが、1年もしないうちに同じ症状で再入院。

検査をしても原因がわからないまま入院していました。

 

奥さんがいつも通り病院へ行き、夫さんを見舞い「また明日来るね」と帰宅したそうです。

いつもと変わりなく、普通に会話をして…

 

その翌日の未明に病院から「急変しました、すぐに来てください」と電話があったそうです。

すぐに駆け付けたそうですが、その時にはもう意識がなくそのまま亡くなりました。

私もその話を聞いた時は本当にびっくりしました。

つい数週間前に元気な姿を見ていたので…

 

奥さんは納得がいかず、解剖をしてもらったそうです。

その結果、すい臓がんが見つかったそうです。

すい臓は見えにくく、発見できなかったそうです。

まだ58歳でした。

 

「あれから11年たつけど、まだ病院に行った時の事、ただ泣いてる自分をハッキリ覚えてる。

記憶を消したいけど消えないのよ。

未だにあれが何だったかわからなくて、ぽっかり穴が空いたままで…

 

よく『孫がいるから淋しくないでしょ』とか言われるけど、まったく別なのよ。孫がいても子供がいても穴は埋まらない。

その時私54歳だったから、あと30年くらい一人で過ごすの?長生きしたくない。

70歳くらいで充分って思ったけど、いつの間にか後数年で70よ。

こんなに年取って、私の事見つけてくれるかな…」

 

わかる、凄くわかる。

子供達や孫たちに救われてる、でも代わりにはならない。

ポッカリあいた穴は埋まらない…

 

11年たってもこの気持ちは変わらないのか…一生、持ち続けるんだろうな。

 

Yちゃんのお母さんは20年以上前に胃がんで亡くなり、お父さんは十数年前に亡くなりました。

その当時お父さんは一人暮らしで、うちの旦那さんが「最近、姿を見ないな」と様子を見に行ったら、こたつで亡くなっていました。

警察が来て、ちょっと大変でした。

 

亡くなるときは一人で旅立たなきゃならないけど、できれば誰かに見送ってもらいたいな…

人知れず逝くのは淋しい。

 

 

 

今日の仏様の食事は、朝は「仕事の前にお線香をあげに行く」と言う長男にお願いしたので、旦那さんの実家に行くのは、お昼と送りの白玉団子のお供えの2回ですみました。

 

お団子をお供えして少ししてから、提灯のロウソクに火をつけて長女と孫たちとお寺へ向かいました。

 

お迎えの時と同じ様に、うちのお墓・親戚のお墓・無縁仏様のお墓を通ってご先祖様を送りました。

最後に火を消そうとしたら…ろうそくが燃え尽きて火が消えてました女

いったいいつ消えたのか…

 

孫が持ってる提灯にロウソク型の電球を入れてあったので、きっとこの明かりで誘導できたと信じて送りを終えました。

 

 

お寺を出て参道を歩いていたら、知り合いが娘さんとお孫さんと前から来ました。

挨拶をしようとしたら「あれ、消えてる」とUターンして、娘さん達をおいて帰ってしましました。

もう一度、家から出直したようです。その方のご自宅はお寺から歩いて1,2分です。

でも帰るなんて律儀だな。

 

 

明日お盆用の飾りを片づけて、いつもの仏壇に戻せばお盆の仕事は終わりです。

ちょっと適当な所もあったけど、ご先祖様は満足してくれたかな…