早いもので旦那さんが旅立ってから三七日です。
今日は、旦那さんが旅立た時の事を書こうと思います。
正直まだ辛いです、書いてる今も涙が溢れてきます。
でも忘れてしまわないように、残しておきたいので
少し長くなります。
あの日、訪問看護師さんが帰った後しばらくしてから旦那さんの足を見ると赤紫色の斑点の様なものが膝上まで広がっていました。
看護師さんがいた時は、ふくらはぎの真ん中あたりまでだったのに本当にもう残された時間は少ないんだなと思いました。
それでも、まだ信じたくなくて「大丈夫、お父さんはまだ頑張る。」と思い、と言うか思い込もうとしてたのかな
長女には連絡しませんでした。
モコの散歩を頼んであるので、来た時に伝えようと思いました。
”その時”は突然でした。
リビングのイスに座ってスマホで「ありがとうございます」のブログを書いていました。
書き終わって、何となく旦那さんの枕元に行きました。
するとモコが突然、走ってきて旦那さんのベッドの柵に前足をかけて旦那さんをのぞき込みました。
今まで、こんな事をしたことが無かったのでビックリしました。
「父ちゃんが見たいの?」
モコをベッドに上げました。
モコは少しの間、旦那さんの匂いを嗅いでベッドから下りました。
「もういいの?」
モコはそのまま離れて行きました。
私は旦那さんの枕元で旦那さんを見つめてました。
ただ「お父さん、お父さん」と静かに呼んでたと思うのですが、何か話しかけたかは覚えてません
静かに眠っていた旦那さんが急にパクッて感じに口を開けて少し息を吸い込みました。
そしてまた静かになり息が止まりました。
急いで長男に声をかけると長男はすぐに長女と義弟に電話をかけてくれました。
「お父さんお父さん」何度も呼ぶと、もう一度だけさっきみたいに口を開けて小さく息を吸いました。
それが最後でした、午後5時15分頃でした。
長女一家がすぐに駆け付けたのですが、もう息をすることはありませんでした。
最期の時に私しかいなくて、旦那さんにも長女にも義弟にも申し訳なくて
今日、そのことを長女に話したら「聞いてても、同じだったと思う。ずっと皆でベッドを囲んでみたいのは、しなかったと思うよ」と言われました。
ちょっと救われました
旦那さんが息を引き取って、しばらく泣いて「電話しなくちゃ」
在宅医には冷静に話せたのですが、訪問看護師さんの声を聞いたら泣いてしまいました。
在宅医が到着してすぐに看護師さんも到着。
在宅医は、脈、瞳孔、あと何だったかなそして自分の時計を確認して「午後6時8分。ご臨終です。」
あと何かお悔やみの言葉をかけられたのですが覚えてません。
死亡診断書を書いて帰っていきました。
それから、看護師さんが尿道カテーテルをはずしてくれて、お下をきれいにしてくれてオムツを取り換えて、その上からパンツをはかせてくれました。
その間、私は看護師さんがはずしてくれた尿バッグに溜まっていた物をトイレに流し、ドレーンとはずしたオムツの処理をしました。
そして最後のお世話です、長男と長女と孫たちと旦那さんの清拭をしました。
それから用意しておいた旦那さんの”よそ行き”の服を看護師さんが着せてくれました。
シャツもズボンもガバガバでした
看護師さんにこの後どうしたらいいか聞いたら
「まずは葬儀屋さんに電話してご遺体の処置をしてもらって下さい」
訪問看護師さんは最後まで穏やかで明るく、お世話をしてくれて帰っていきました。
義弟がいつ来たのかわからないのですが、この時にはいました。
義弟に「セレモニー○○がいいんじゃないか」と言われたのですが、長男とは葬儀屋さんを決めていました。
毎日のように来てくれていたお客さんのMさん、旦那さんととても気が合う人で、神仏具店と葬儀社の仕事をしていたので「もしもの時はその葬儀屋さんで」と話していました。
すぐに、Mさんに電話をかけると酔っぱらってました
亡くなったことを伝えると「えー」と絶句。
Mさん「何で?どうして?どうしよう、俺酔っぱらってるんだよ。わかった今から行くから」
30分くらいで来てくれました、この時8時頃だったかな
元々、声が大きいのですが酔っぱらってるのでさらに大声で
Mさん「何で、お前死んじゃったんだよ何やってるんだよ」とか怒りながら旦那さんをたたき、号泣してました。
しばらく相談もできなくて、落ち着くまで待ちました。
Mさん「今日に限って昼の12時から飲んでたんだよ取り合えず坊さんに電話して枕経を上げてもらわないと」
その後もずっと、泣きながらしゃべってました。
お寺に電話をかけると奥さんが出てお盆にお墓参りに行ったときに旦那さんの様子を聞かれて「あまり良くない」と言ったので、察したようでしたが、旦那さんが亡くなった事を伝えると、奥さんも絶句でした。
「この前、『良くない』って聞いてたけどまさか。住職を行かせるから待っててください」
娘さんの運転で来た住職さん、座るとき座布団に引っ掛かってつんのめりそうになり、あれ?大丈夫?
住職さん(Mさんも)は旦那さんより1歳年下なので、年なのかな?と思ったのですが住職さんも酔っぱらってました
親戚の法事があり、その後の会食で飲んでいたそうです。
そう言えば顔が赤い
住職さんも「ヤダよ、何であんたにお経あげなくちゃいけないんだよヤダよ」と泣かれました。
住職「ちょっと待って、水もらえるかな」
菩提寺なので私的にも、仕事上も付き合いがあり何度もお会いしてるのですが、こんな住職さんは初めて見ました。
水を飲んで落ち着いてからお経をあげてくれました。
Mさんも一緒に唱えてくれてました。
途中、住職さんの声が途切れそうになり、私は「寝そう?」長女は「吐く?」と思ったそうです
この時、義弟も少し酔っていて3人が酒臭かった
凄く悲しいのに、何かコントの様な状況でした。
旦那さんも苦笑いしてただろうな
住職さんが帰ったあと、葬儀の担当者が来て旦那さんの処置をしてくれました。
それを見ながら「本当に亡くなったんだな。でもドライアイスが冷たそうで可哀そう」と思いました。
長男も長女も同じことを思ったそうです。
葬儀屋さんは、葬儀日程を決めて帰っていきました。
Mさんは、その後も色々相談に乗ってくれました。
11時頃「歩いて帰るよ」と出ていったMさんを長男が車で追いかけて送っていきました。
歩いても15分くらいだけど、お世話になったのに歩かせるわけにはいきませんものね。
何だかとても長い一日でした。
私の人生の中で一番長かったです。
この後も長かった
葬儀屋さんが蚊取り線香みたいなお線香を置いていってくれなかったので長男と交替でお線香をあげることにしたのですが
先に長男を寝かせたのですが(午前1時過ぎ)、起きてきたのは6時ごろ
交替してすぐに寝たけど、弔問のお客さんが来るかもしれないのでいつまでも寝てるわけにはいかず、8時半ごろには起きました
ただでさえ混乱していて頭が働かないのに余計にボーッとしてしんどかったな
でも、弔問のお客さんが次々に来てくれて、「旦那さんは、皆さんに慕われてたんだな」と改めてわかりました。
長いお話、最後まで読んでいただいてありがとうございました。