パリのとある一室に、ツルゲーネフ、ゾラ、ドーデ、ゴンクール、フローベールの5人が
集まることがよくあったという。
ツルゲーネフだけはロシア人だが、あとはフランス文壇で高く評価されている人ばかり。
「そんな人達が会って、どんな話をするんだ?」というところだが、
一番の話題は『死』。
それぞれ高名なる作家たち。小説に克明に描けば描くほど死の恐怖に襲われるという。
「真っ当に死のことを考えると気がおかしくなってしまいそうだ」
などの言葉が飛び交った。
そんな時にツルゲーネフが口を開いた。
「皆の衆、”スラヴの霧”ってご存知ですか?」と切り出す。
「ロシアの寒さは生半可じゃない。寒さで凍死ということも、ままある。
そこで、スラヴ人は寒さのことなんか考えると、それが頭から離れなくなって、
そのため、恐怖心から身体の中に”寒さ”を入れて死んでしまうことがある。
そこで一つの防御法がある」
一同は身を乗り出すように聞いていた。
「そんな時は、頭をはっきりさせないで霧がかかったような思考をする。
そうすると襲っている寒さの恐怖から解かれて寒さの恐怖も気づかなくなる。
それが”スラヴの霧”。これが頭の中に浮かんでくると、様々な苦痛からも解き放たれる。
そして死の妄想からも解放される」
ロシア人の生きる手立ては、頭の中に”スラヴの霧”を作ること。
それが秘訣ということらしい。
あれから150年。
今年のノーベル平和賞の一人はロシア人ジャーナリストが受賞。
この人、いわば、反体制派。命が狙われる危険性もある。
ロシアで生きるならば、模範的な生き方は、体制にあまり物申さないこと。
すなわち、”スラヴの霧”で生きるのがベターな選択。
だとすると、ロシアは、ツルゲーネフの時代となんら変わっていないようである。
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<了>