その日は
多分興奮で頭から湯気が出ていたでしょう。
初めて触れたそのとかげ
『フトアゴヒゲトカゲ』
その子は理由は分からないけど
尾が途中で切れていて
指も何本か無い子でした。
にもかかわらず
『この子を連れて帰ります』と
言ってもいいぐらいに思えたのでした。
一番驚いたのはわたし自身。
こんなに爬虫類を可愛く思えるなんてね。
今でこそ、もっと早くその魅力に
気づいていれば良かったなと思うけど。
でも、言い方を変えると
この人生でその魅力を発見できて
良かったなと感じてます。
冷めない湯気を発したまま次のカフェを訪れたわたしたち。
着いた時間はまだ開店前だったので
近くでお昼を食べました。
この手のお店って大半が
開店時間が遅いんだよね。
12時とか、それ以降。
こちらの2軒目のドアを開けたのは
夕方前の時間になっていました。
そこは最初に訪れたカフェよりも
明るい店内。
長方形の室内には
壁に沿うような形でL字にケージが置いてあり、
座るのにちょっと工夫が必要な椅子と
テーブルが2~3台。
フトアゴヒゲトカゲを
飼ってみたいという事を告げると
早速出してくれました。
きれいな子でした。
お店の方針で抱っこはタオルごと。
まぁ、この子もこの後
夫のひざの上で(タオル上だったけど)
脱糞を果たしたので正解だったんだけどね。
わたしももう2匹目ともなると
若干余裕が出来て
抱えつつ周囲を見回す事も出来るように
なってきていました。
爬虫類カフェなので当たり前なんだけど
もちろんヘビもいればカエルもいるし亀もいます。
でも、やっぱり興味無し。
人間って耐性が出来るようで
この頃はまだ直視は出来なくても
片目で見れるようにはなりました。
ここで初めてべびーを触りました。
何!
このサイズ!!
可愛すぎるんですけどーーーーっっ!!

