神に、挑む旅 〜day 2 晴れまで、もう少し。 | かんながら

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旅の記録です

神に、挑む旅 〜ふたたび神の島へ day 1からの、つづき。

宮古島にきて初めて別の旅人と話す機会があった。

わたし、基本気に入ったものを愛用するし、気に入った場所もリピートするので、今回の宿、Cocoikoi も利用するのは2度目。

 

 

前回はコロナ禍の真冬の平日で、部屋どころか全館貸切で誰にも会わなかったから。

 

今日多良間行きの船が出なくて予定を持て余した旅人がいて、

 

 

「雨でも海が見られて、なんとなく島気分を味わえるところを知りませんか」

 

 

って聞かれたから、大神島を推した。

 

 

 

わたし、そういえば、大神島しか知らないもんな。

 

 

いちおう島の人たちに連れて行ってもらったり、

自分自身もいろいろ歩いてほぼ宮古島は網羅したけど、大神島やっぱりいいと思う。

 

 

「パワースポット」とか、

「神の島」

 

 

 

っていうんじゃなくて、

「なんにもない」ところが。

 

 

だって、もはや世界中網羅している光ケーブルすらないんだもん。

 

 

 

神はいない。

人が拝んで、つくった神には、わたし、興味ない。

 

 

こんなひどい世の中を許している神なんか、わたしは神と認めない。

 

 

 

 

でも、

「何もない」

って、島の人には「侮辱」らしいからなかなか難しい。

 

 

 

 

宿でもう一人会ったのは、朝6時台のバスにのって、漁港で2時間待つつもりで大神島に向かった人。

 

 

「昨日雨だからって予約してたツアーを断られたんですけど、どうしても大神島に行きたいんです」

「え、ツアーを断られても、島にはいけますよ。」

 

 

そのまま午後イチの空港に向かうっていう綱渡りの旅程なのに、今日また向かうらしい。
しかもそんな早い時間に。
 

昨日だったらゆっくり島を歩く余裕あったはずなのに、気の毒に。

 

 

 

こういう「自然な島が好き」って人を大事にしていったら、

彼らが望む形でうまくやっていけるだろうのに。

人を見る目ないよな。

 

 

 

わたしは昼のフェリーで渡るつもりだったが「9時に間に合うから9時に行きましょうよ」と誘われて

朝イチにバスで向かった人を追っかけるように、レンタカーを借りた旅行者さんに便乗して大神島に。

 

 

 

島にいく目的は潮がひいたときに歩くことだから、午後に行きたかった。

 

 

「小ニーニーを誘惑にきた」

とか

「食堂に詫びにきた」

 

 

って思われたくないんだもん。

 

 

ま、いいか。
人にどう思われるかって考えるのはわたしらしくないもんね。

 

 

 

ゆりが待っていた。

つらいときに、どこからかきてくれる、わたしの島の友だち。

 

 

分身かもね。同じ名前だし。

大ニーニーは噛まれたらしい。

 

やっぱりね。

ゆりはわたしと一緒で、虐待されてきたから人の本心をよむ。

言ってることと思ってることが違う人には、ゆりは混乱するわけ。

 

 

正直な中ニーニーは噛まれてないっていうもん。

小ニーニーは今のところ噛まれてないらしいけど、気をつけないといけないかもよ。

 

 

島の友だちに「来たよ」の電話中に、早朝にバスで向かった旅人と小ニーニーと、遠見台で遭遇。

 

「ここで記念写真撮りましょうか〜」

 

 

ガイドの定型文らしい言葉をかけている小ニーニー。

「わたし撮りますよ!」

 

 

小ニーニーと島好きの旅人さんとのツーショットを撮ろうと思ったが、

「ゆりと撮りたい」ってことになって、

 

 

写真嫌いな小ニーニーは、

「この人と撮ったら一緒に写るんじゃないかな」

 

 

で、わたしと旅人さんと、犬のゆりでスリーショット。

 

 

 

ご一緒した旅人さんたちふたりは、次の船で帰った。

わたしも帰ろうかと思ったが、クルマの主は、地下ダム巡りに3時間を予定してるっていう。

 

 

 

だったら、わたしは春の大潮の海を歩きたい。

で、二人を見送って海へ。

 

 

 

 

 

食堂で、大ニーニーに会って、神経痛の腕をさすったり。

だからって、食堂にもう一度戻りたいって思っているわけでもない。

 

 

 

相手が、わたしに敵意を向けている人でも、

わたし、やっぱり自分自身は平らかな気持ちで愛することを選びたいって思う。

 

 

「好かれたいから」とか

「仲直りしたい」

 

 

からじゃない、もっと深い部分からある思い。

 

 

形だけでも、謝ればまるくおさまるのかもしれないけど、わたし、絶対に謝らない。

だってわたし、1ミリも間違っていないもん。

 

 

立場や年齢が高い人をそうやって忖度して間違ってるものをそのままにしておくから、世の中おかしくなってきたのだ。

とくに、村八分が生活の危機に直結する島や田舎はそうなってしまう。

 

 

泊まりたいってやっぱり思わなかった。

だから、予定どおりの午後の船で帰った。

 

でも。

雨の予定が、晴れてきたよ。

 

晴れまで、もう少し。

 

わたしのココロも。

 

 

 

わたしは、負けない。

勝つまで戦うのだ。

 

 

バスを待っていたら、一台のクルマが止まって、

 

「バスを待っているんですか?」

 

 

しかも女子。

 

 

「待ってます!!」

 

「平良にいくんですか?」

「そうです!!!!」

「乗ってきますか?」

「いきますーーーー!!!!」

 

 

 

いろいろ話ながらドライブして、

一緒におそばを食べたり、楽しくすごして、宿まで送ってもらってバイバイ。

 

 

宮古島は、お昼遅くなると、ランチ難民になる。

前に案内してもらったときも、おそば屋さん全滅で、大戸屋ランチしたことあるんだけど、

おともだちが30年くらい通ってるっていう定食屋さんは、朝の9時半から夜20時まで通し営業だって。

 

休みは不定休だけど。

 

福屋さんのおかあさん働きもの。

 

なんか、しあわせ。

 

 

 

 

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