「原発事故は避けられないことはなかった」
そう書いたことはあまりにも傍観的で現実を見ない無知が言わせたことだと、
まったくそう思っていません。
被災者に追い打ちの悲しみを背負わせるつもりもありません。
起ったことは日本史に残る、いや人類の歴史に刻まれた消せない悲しい事実です。
悲劇は起ってしまったのです、後戻りは出来ません。
この悲劇には誰か悪役がいるのか?
居るんです。
間違いなく。
それは私達多くの大人ですよ。
それで深く反省し懺悔したのです。
「間違っていました、ごめんなさい」
でも反省して原発を深く知る努力をした人がどれほど居るでしょう。
核についての基本的なことさえ知らないままの人がほとんどなのです。
福島の事故が起って後14年間に、私達は放射線を計る単位について詳しく知ろうとしましたか?
水素爆弾(核反応)と水素爆発(化学反応)の違いを子どもに説明できますか?
国が進める核サイクルに疑問は感じませんでしたか?
シーベルト(Sv)とは何ですか?ベクレル(Bq)とは?
14年経ってその単位を体感できるように成りましたか?
まったく出来ないでしょう。
その意識レベルが事故を引き起こしたんですよ。
政治家だけが悪者なのではありません。
確かに中曽根康弘に始まる戦後原子力の平和利用にのめり込み誘導してきた日本の官僚や政治家達に責任の多くはあります。
しかしそれは危険性を知る能力が無いということにおいて一般の国民と何も変わりません。
原発事業者も原発を止めるチャンスは何回も有ったのに営利第一で止めなかった罪はありますが、彼らも危険性を認識できたのはほんの一部の者だけです。
大元にいる主役は理屈が解りながら警鐘を鳴らさなかった科学者や研究者であり、彼らの神を恐れぬ無謀主義です。
私は人間を2種類に分類しています。
原発推進と反対の立場による分類です。
人間にはこの2種類の分類法しか無いと思っています。
世に存在するすべての問題は此処に根ざします。
原発に関して人間社会が作った法則など何も意味を持ちません。
司法が判断?、出来ないでしょうね。
もちろん私は原発反対です、生き延びるために。
