私の血糖値は常に高めを維持している。

過去一度それが急上昇し入院させられたことが有る。

「何かの間違いではないか?」と思いながらも入院して、間違いだと分かり一週間で釈放された。

ここに詳しく記さないが糖尿病という病気がとても厄介な病気であることはそのときに知り身に染みて分かっている。

以降予防的に血糖値を下げる薬を飲みながら恐々とした生活を送ってきたが、

昨年12月の検診で「長く血糖値は正常範囲に落ち着いているので薬をやめる」と血迷って宣言した。

医師は私の意向を尊重して薬を止めてくれた。

そして1ヶ月後の検診で血糖値が急上昇しているグラフを見せられた。

私は「何も生活スタイル変えてない。思い当たることがない」

物忘れの酷い私は医師にそういった。

「正月に食べ過ぎましたかね?」と言って医師は笑っている。

そこで私は薬をやめたことを思い出した。

「貴方がやめると言ったんですよ、また薬出しておきますね」と笑っていた。

その1ヶ月後の検診で血糖値が改善していない事実を示され私は少々戸惑った。

「ヘモグロビンA1cの値は危険レベルにありますね」

示された対処法は二つ

1、死ぬ気の食事制限と死ぬ気の運動をすること

2、新たな薬の処方を受け入れること

私は前者を選択したい意思を示したが医師は後者を薦める。

食い下がる私に、

「まだ悪あがきする余地が有ると思っているのですね?」

私は入院させられたときのことを思い出していた。

ヘモグロビンA1cは鈍感特性を持つ数値でまだ下がるはず。

医師は「2、3ヶ月だけ猶予をあげましょう、それ以上はダメです」

実はそうなっているんですよ。