翌日、良平がジムに行くと、なんとなく重い空気が漂っていた。

春江たちはいつものようにトレーニングをしていたが、どこか沈んでいる。

「元気ないけどどうかしたんですか?」

良平が思わず声をかけると、彩乃が答えた。

「大久保さんが、私たちをジムから追い出そうとしてるんですよ。」

「え?そんなことが……。」

すると後ろから修一の声が響いた。

「おや、新入りさんも仲良くやってるんですね。でもね、ここはみんなの場所だ。独占は困るんだよ。」

「そんな言い方は……」

良平が言いかけたとき、修一はニヤリと笑い、立ち去った。

(面倒なことに巻き込まれたな……)

しかし、彼は次第に春江たちの努力や、ジムが町民にとってどれだけ大切な場所かを理解し始めていた。

 

続く・・・のか