その頃、町役場の健康推進課では、課長の佐伯慎吾が深いため息をついていた。

「また大久保さんですか~……」

ジム管理人の中野徹が声をかけると、佐伯はうなずいた。

「春江さんたちを何とかしろ、ってさ。でも彼女たちは何も悪いことをしてない。どうしたもんかね~……。」

「課長……僕は、あの人たちを追い出すのは反対ですよ。」

中野の言葉に、佐伯は少し驚きながらも、かすかに笑った。

「俺もだよ。だけど、町の政治はややこしいからなあ……。」

そんな中、修一はジムの利用規則を持ち出し、「複数人での占拠行為は他の利用者の迷惑になる」という項目を盾に、春江たちに圧力をかけ始める。

「ほら、見てみ。この規則に違反してるんだよ。町役場にも申し入れるからな。」

「そんな!私たちは何も占拠してる訳では!誰でも一緒に参加してくれればいいんですよ」

修一はたたみかけるように

「手前勝手な意見に思えますよ、私には占拠に見えます、規則は守らないとね」

春江は反論しようとするが、修一は冷笑を浮かべて立ち去った。

 

続く・・・よね