今年も無事に新しい年を迎えました。

しかし又一つ歳をとってしまいました。

自然界の尺度に比べると人間の寿命なんて知れています。

ウイルスはどんどん進化していきますが、私はどんどん劣化していきます。

今年父は98歳、母は94歳を迎えます。

私がそんな歳まで生きられるとは思っていません。

父母の世代はその生き方が長生きにつながっているのではないかと思います。

それと医療の進歩が簡単に死ぬことを許してくれません。

戦中世代ですから苦労をしてきました。

貧しく不便な時代を知っていますから贅沢はできませんでした。

食べるものも、“食べたいもの”ではなく、”有るもの”を食べてきました。

今の私はどうか?

食べたいものを食べ、楽を選んで生きてきました。

そんな生き方は私より上の世代である団塊世代から始まったように思います。

その世代が後期高齢者になり始めました。

苦境での経験値が浅い団塊世代以降は自然界での劣化は早く高度な医療をもってしてもバタバタと死んでいくでしょう。

平均寿命は下降していくでしょう。

私は今年66歳になります。

10年20年先の平均寿命を予測してあと何年生きられるでしょう。

この集落の人たちも皆「10年先までは生きられるだろう」と言ってはいますが、

10年経ってみると?

「親より先に失礼しました」となっているのかも知れません。

 

花子、「今生きている人間より彼岸に住む人間のほうがはるかに多いんだから自然なことよ」

太郎、「三途の川の向こうで親を迎えるというのは自然界の法則を無視してるな」

花子、「三途の川の渡り方には三つあるのよ」

太郎、「ああそうか、苦労して渡ってる間に親に追い越されるわけか・・なるほど」