海底火山から噴出した軽石が漂流し漁業者や海運に影響が出ているようです。
沖縄では漁港内が漂着した軽石に覆い尽くされ漁船が閉じ込められているようです。
無理に出港させると冷却水路に軽石が詰まって船のエンジンが壊れてしまうようです。
燃料の高騰と軽石の被害で漁業者は踏んだり蹴ったりです。
石なのに水に浮くというのが不思議です。
岩石の比重はだいたい3程度は有り、軽い硫黄でも2近くあります。
水より倍以上重い石が何故に海水に浮くのか?
それは軽石が多孔質であり内部に気体が閉じ込められているからです。
発泡スチロールやウレタンフォームのような構造を持っているのです。
内部に水が浸透して閉じ込められた気体が無くなれば軽石は海底に沈んでいくはずですが、
我が家の風呂場に有るかかとの角質を削り取る軽石は私が子供の頃から有ってもまだ水に浮きますから、
自然に沈むのを待っていては気が遠くなってしまいます。
細かく砕いて微細な粒子にすれば沈んでいくと思われますが、その労力は大変で現実的ではありません。
何処かへ流れ去ってくれるのを待つか、いや漂着物は海岸に留まるのが常です。
唯一の方法は手間は掛かりますが網で集める取ることでしょうか。
建設用土や園芸用土として軽石は利用価値が有ります。
特に最近はガーデニングに熱を上げる人が多く、わざわざ石ころを買う人も居ます。
実は昨日レモンの苗を仕入れに園芸店に行き、いろいろと観て回ってたのですが、
石ころが売られているではないですか!
それも畑をほじくっていると沢山出てくる普通の堆積岩なんですね。
片手で持てるくらいの大きさので「値下げしました、どれでも一個700円」と、とんでもない値段で。
おいおい、裏山で掘り出してきた石だろうこれは、えげつない商売するなあ。
金鉱よりも高いんじゃないかい。
それでも買う人が居るから沢山積上げて置いているのだろう。
そんな調子で軽石も売れるなら、漁師は船出さずに一日中地引き網で軽石採ってるのが良いかも。
これも海の恵みだし魚臭くもならないし。
花子、「食べれんでしょう石は、逆境でも魚を捕ってくるのが漁師の本望だと私は思うけどね」
太郎、「”軽石屋”って軽く見られそうで困るかな~」