震え上がるような津波の映像に、本当に現実なのか?と疑った、あのときから10年が経った。

その次に襲った原発事故では、日本の終焉を予想した人も多かった、あのときから10年だ。

奇跡的に、本当に奇跡的に日本は終焉の時を免れた。

稼働中の1~3号機のうち1基でも圧力容器が破裂したり、4号機の燃料プールが蒸発してしまったらそれで終焉だった。

誰も近づくことはできない、東日本には人が住めなくなっていた。

日本を救ったのは誰なのか?それは本人だけが解っている、確かな実感を持っているだろう。

10年が経っても解け落ちた数百トンの核燃料デブリはそのままに有る。

膨大な汚染物質は原発敷地内に溢れている。

10年が経っても避難した住民は家に戻れない、元の居住地は除染の目途さえ立っていない。

あと10年経てば何か変わるのだろうか。

一体どうすれば良いのだろう。