https://www.youtube.com/watch?v=T2OuTWgFgRw

田舎の組長の役目として墓地の維持管理がある。

年に何回かの草取り作業(主に女性陣による作業)を段取ることと、墓地周囲の槙垣の刈り込みである。

槙垣はやみくもな時期に刈ると又伸びてきて何度も刈らなければならない羽目になる。

「今が刈り時である」と農業指導員のHさんが教えてくれた。

Hさんは、「1人では無理だろう」と判断したのか手伝ってくれた。

見本に刈ってくれた高さに習ってそろえて刈り込んでいく。

100Vの電気バリカンは軽いので片手でスイスイ。

Hさんは重いエンジンバリカンを持て余している。

結構楽しい。

ビシッと角が立ち真っ直ぐな槙垣は見ていて気持ちいい。

柳刃を引いてスーッと切り取った刺身を切っ先にくっつけて皿に移す。

皿に盛る瞬間に包丁をクルッと回して鋭角の切り身の角を上に立てる。

次から次へと切り身の角が一直線に並んで美しい造りが出来上がる。

花子、「何訳の分からないこと言ってるのよ」

太郎、「魚の皮を引くときは出刃包丁でまな板を切るような感じでスイーッと・・・」

花子、「今時そんなことやる主婦はいないわよステイホームでも」

人間国宝(勝手にそう呼ぶ)のRさんは包丁を研がせると被せた新聞紙が勝手に切れてしまうほどに研ぎ上げる。

その包丁を嫁さんに渡すときにせっかく付いた刃をつぶしていた。

道具の性能と使い手の技量が合ったときに良い仕事は出来る。

花子、「弘法筆を選ばずよ、私は芋も魚も一丁で切れるわよ」

太郎、「それはそれで貴女に合っている」

大豆とシシトウとサツマイモを収穫した。

 

 

こんなに大きいサツマイモは未だかつて見たことが無い。