平穏で話のネタがない。

整形外科に行って手指の障害回復を医師に報告。

3週間前の注射が効いたのかどうか?指の引っかかりは無くなっていた。

「3ヶ月くらい有効な注射なので、又戻ってしまったら来て下さい今度は手術よ」と医師。

どんな手術か聞いたら切開して腱を切るという、やめとこう。

気温が下がってきたにもかかわらず症状が出ないから、もう直ってしまったのだろう。

どのみち、暇だったので一度医師に診せただけのことで、大して困ってもいないのでどうでも良い。

午後にS君が裏の納屋を見に来る。

先日釣エサ屋で遭遇し「納屋の屋根を葺き替えたいので一度見てくれ」と依頼してあった。

S君はいろいろゴト(遊び)に忙しい人なので暇が出来たときで良いよと言い添えておいたが早くに来てくれた。

ざっと納屋を見て回って曰く、

「表から見える訳でも無いし、手を入れる(金をかける)のはどうかと思うよ」

「解体するなら相場で坪3万くらいのところをうちなら安く出来るけどな」

と、得意分野に誘導するが、私もいろいろ思うところが有ってとりあえず見積って貰うことにした。

S君は店をたたもうかと思った頃もあったそうだが、16年前この村を襲った豪雨災害以降息を吹き返して今は丸々太った。

「人が亡くなるようなことでも起らんと行政は動かんし仕事も増えんな」と、空を見て言う。

確かに人の不幸の上で成り立つ業も有るが、S君ほどその波に乗り切れた人はいないだろう。

狩猟やアユ捕り、山菜採りとS君は遊びゴトの達人である。

仕事は携帯で天性の口八丁で済ませている、先日は鰻捕りに行く途中に遭遇したのだ。

金ピカの軽トラで帰って行くとき山で採ってきた『スギタケ』を置いていってくれた。

夕飯の吸い物にして食べた後で調べてみると毒有り注意。

やられた。

死なんぞ!