田舎のダム湖の名称を三瀬谷ダムだと書いたが、それは正式名称として正しいのだが近年は通称「奧伊勢湖」と呼ばれることが多い。

住民には失ったものの方が多かったダム湖であるが、今では観光資源となり釣り人やボート遊びの観光客が多数訪れる、遠方から訪れる人には知名度に優れる「伊勢」の名に「奧」を被した名称の方が親しみやすいだろう。

昔の宮川の清らかな流れを知っている地元の人たちはそっけなく、ただ「ダム」と呼ぶ。

「ダム」はその容量の中に流出した土砂や、荒れてしまった山からの流木、人が違法に捨てたゴミなどを包含しており、湖面は綺麗なエメラルドグリーンを保っているが実際には見かけほど綺麗ではない。

過去何回か「水質が最も良好な河川」として記録されているのが不思議である。

私の感覚としては「この程度で日本一だとすると日本の河川は相当汚い」。

https://web-odai.info/information/information-5192.html

 

さて、又中国の山峡ダムについて、身近なこの三瀬谷ダムと比べてみた。

前者が三瀬谷ダム後者が三峡ダムである。

・堤高:39m<185m・・・4,74倍

堤の高さは三瀬谷ダムの5倍弱でしかない、これは黒部ダムより低く、高さについて山峡ダムは特別ではない。

・堤頂長:160m<2309m・・・14,43倍

さすがに長い、川幅の狭まった峡谷に作られていてもこの長さである。

・堤体積:64,000㎥<16,000,000㎥・・・250倍

同じ重力式コンクリートダムであるから質量も250倍と捉えて正しい。

・流域面積:315.6k㎡<1,000,000k㎡・・・3168,56倍

驚くしかない、日本の国土面積の約3倍である。

・湛水面積:86ha<108,400ha・・・1260,46倍

多くの人が水没に泣いたであろう数値だ。

・総貯水容量:13,100,000㎥<39,300,000,000㎥・・・3000倍

この数値がダムの性能を表すと思って良い、上手く調整出来れば治水に役立つ。

・有効貯水容量:4,000,000㎥<22,150,000,000㎥・・・5537,50倍

これはとんでもない差となっているが堆積土砂量等は予測でしかないの多分に???

・発電出力:11,400kw<22,500,000kw・・・1973.68倍

毛沢東の時代ならこのダムだけで電力は賄えた。

 

太郎、「改めてダムの大きさが認識出来たよ」。

花子、「あんたのとこのダムは鼻クソね」

太郎、「目クソだろうよ」

花子、「珍しく意見が合ったわね」

太郎、「水質・・・なんて概念は無いよな大陸には?」