何も「中国が独り占めしているから」と言っている訳ではない。
水の惑星の地球だ。
その地球の水の内訳をみると、海水がほとんどで淡水は約2.5パーセントしかない。
その又淡水の内訳をみると、約3分の2は南北両極や氷河の氷であり、残り3分の1は地下水だ。
水資源として湖、沼、河川の形で地表に存在する淡水は地球上の水のわずか0.008%に過ぎない。
人類はその水の取り合いをやっている。
渇水で泣いたり洪水で泣いたり、流す涙も水資源の内だ。
水は石油と違って蒸発して雨となって又元に戻るから枯渇は絶対しないと思っていないだろうか。
そうかな?
世界地図の上には100年間雨が降らない地域も起こり得る、と言っているのではない。
蛇口をひねるといくらでも水が出てくる日本のような国も、数キロ離れた水くみ場から運んできた数リットルの水で毎日を凌いでいるアフリカの国も、すべて平均した上で必要な分の水が無くなりつつあると言っているのだ。
花子、「絶対量が足りなくなるって言うの?」
太郎、「そう」
花子、「地球の人口増加は避けられないとしても、にわかには信じがたい話ね中国の洪水なんか見ていると」
太郎、「確かに」
花子、「海水でも淡水化出来るんでしょう」
太郎、「なんぼでも出来る、御叱呼や雲古も飲み水に替えられる」
花子、「ならいいじゃん」
太郎、「気にしない人には良いのだが・・・」
花子、「意味深ね」
太郎、「トリチウム水というのが福島沿岸にたくさん集められて海に放たれるのを待っている」
花子、「出てきたわね、聞きたくなかった話が」
太郎、「話したくはないが人類にはどうすることも出来ない代物だ」
花子、「悪さをするの?」
太郎、「原子力村はしないと言ってる」
花子、「じゃ、するのね」
太郎、「コップ1杯を広い海にまんべんなく拡散させたとしても、その海水をコップ1杯だけすくうと一粒二粒必ず入っているという原子レベルでの話だよ」
花子、「コップ1杯ではないんでしょ?」
太郎、「田舎のダム湖の最大貯水量の1/10も有る」
花子、「やれやれ」
太郎、「トリチウム=三重水素が混ざった水は水蒸気になったり氷になったり、普通の水と同様に振る舞う」
花子、「化学的性質は普通の水素と同じなのね、一体何が危ないのか解らないわ」
太郎、「トリチウムは半減期12年で順次ヘリウムに変わっていく」
花子、「声が高くなるのね、困ったわ」
太郎、「そう、いや違う、もっと人体の基礎部分に作用してくる」
http://www.jca.apc.org/mihama/News/news125/news125tritium.pdf
花子、「染色体とかDNAや遺伝子なんて、神の領域ね」
太郎、「そう、その神をトリチウムは欺くのだよ」
太郎、「ここでDNAの構造を読み上げるとこうなっている」
『DNA分子は長いコイル状の二重らせんで、らせん階段に似ています。DNAには、糖(デオキシリボース)とリン酸からできた2本の鎖(ストランド)があり、4種類の塩基が対になって、階段のステップのように鎖の間をつないでいます。ステップは、アデニンとチミンの対と、グアニンとシトシンの対で形成されます。各塩基対は水素結合で結合しています。遺伝子は塩基の配列で構成されます。3つの塩基配列を1組として1つのアミノ酸(アミノ酸はタンパク質の構成成分)をコードする部分と、その他の情報を含む部分があります』
太郎、「人体が普通の水素だと思って細胞内に取り込んだトリチウムは放射線を出しつついつの間にかヘリウムに変わってしまうのだ、するとDNA分子を作っていた各塩基同士の結合が切れて、遺伝子情報がでたらめの設計図となってしまう訳だ」
花子、「それって、超重要なことと違う?」
太郎、「まあ重要なことなんだけど、経済も重要だと確率論者はおっしゃってる」
花子、「次の首相の資質が問われる重要なことよ」
太郎、「そう、水は危ないことになっている」