一級水系でカバーされる面積は国土の大方だと思って間違い無い。
長細い日本の地形ではアルプス山脈等を背骨に水は太平洋側と日本海側に流れ、その流域にほとんど人口は集約されている。
川の氾濫や渇水は国民の不利益に直結する、ほとんどの水系は国にとって重要な一級水系になる。
国が管理すべきは妥当なことで太古の昔から堤防整備やダム建設は連綿と行なわれ続けており、政治家にとっては嬉しい利権の温床ともなっている。
その一級水系から辛くも漏れた僅かな国土に宝石が埋もれている。
半島や大小の島嶼にも雨が降れば水が流れて川が出来る。
それら河川は規模に於いて大それたことをしでかす恐れは少ない。
よって、国の利権構造から外れて独自進化をしてきた。
紀伊半島中緯度の尾鷲市近くに銚子川という二級河川が流れている。
https://www.town.mie-kihoku.lg.jp/kakuka/kikaku/kankorekisi/kisekinokawa_chousigawa/index.html
多雨地帯の標高千数百メートルの高さから僅かな距離で熊野灘に流れ込むこの川は「キセキの川」と言われている。
キセキとは奇跡のことである。
現在にあっても奇跡のような綺麗さを保っているそうだ。
一度訪れてみたいと思っている。
今のところ、
この銚子川より綺麗な川は発見されていないらしい。
番外品 銘:自然の作品
Kenichi Museum
