寒さには下限が有り絶対零度(-273.15℃)以下は無いが暑(熱)さに上限はない。
太陽の表面温度が約6千℃、青白い光を発する恒星は2万℃以上、原爆の瞬間温度は数百万℃と言われる。
数億℃、数兆℃という温度も理論的にはあり得る訳で、そう考えると人間の棲息域はずいぶんと冷えた領域にあるものだ。
それでも暑い。
午前中から家の寒暖計は35℃を指している。
自分が居る所が他に比べて暑いのか涼しいのかが気になるものだ。
例年岐阜県多治見市が全国最高気温を記録して話題となるが、もっと暑い所はいっぱいある。
気象庁の観測点が有るから気温が発表されるのであって、近頃は田舎の近所で山一つ超えた松阪市粥見という所も良く耳にするようになった。
名古屋でタクシーに乗ったとき、
私、「多治見は暑いね~」と言うと、
運ちゃん、「名古屋の方が暑いと思うよ、多治見は緑が多いからね」。
そうだよ、どう考えても名古屋の方が暑いに決まっている。
それが多治見、多治見とテレビが言うもんだから多治見は灼熱地獄の様に思われるが本当は違う。
多治見の人は安心するが宜しい、名古屋の方が絶対に暑いから。
三重県尾鷲市というところは他の都市より夏2℃くらい低い、冬は2℃くらい高い、これは海風の影響だと思うが羨ましい。
尾鷲の観測点は良く知っている、昔仕事で行っていたから。
環境の良い場所に測候所は有ったからそこの数値は信頼している。
多治見の観測点には隣地にパチンコ屋の室外機が並んでいるのかも知れない。
まあ、多少の誤差はあれど日本中何処でも暑いのに違いない。
その暑さが例年じりじりと上昇してきているので困っている。
間違い無く上昇してきているのでうなぎ屋以外は皆困っている。
困った、困った。
もうすぐ、うなぎが届く。
酒器 銘:したたり
Kenichi Museum
