もちろん新しいからニュースなのだけれど意味は違う。
どのチャンネルも最初に発せられる言葉は新型~になった。
もう新型では無いのと違う?と思うのは私だけか。
3・11から丸9年が経とうとしている。
風化してしまいそうな原発事故はウイルスよりもっと重大な事だと思うのだが、
今だに水爆と水素爆発の違いさえ理解しない人は大勢居るのだ。
小学生の頃、空から降ってくる雪を口を開けて捕らえていると、
先生が、「○○君、雪は食べると危ないのよ」と教えてくれた。
1960年代、地球の大気は核実験による放射能で汚染されていた。
先生はピカドン(原爆)と水爆の違いについても教えてくれた。
手の平に乗るわずかな核燃料がダンプ何台もの石炭に匹敵するんだと知り、
幼い頭でも、そこに明るい未来を見たのでは無く空恐ろしいものを感じたものだ。
それでも私達は難も無く生きてこれた、3・11までは。
目に見えぬウイルスの驚異はやがて終わっても、目に見えぬ放射能の驚異は永遠とも言える年月に渡って残るのだ。
昨日のゆでぶしんで水路にたまった土砂をスコップで取り除きながら思った。
東北の被災地(原発事故の)では今でもこのような作業は危なくて出来ないだろう。
山林の除染は手付かずか、又は効果を生まない形だけが行われたに過ぎない。
そしてその汚染に使われた核燃料はほんの一握り分でしかないのだ。
多くの脅威は未だ福島の沿岸地に眠っており、脅威の予備軍が各地の原発に眠っているのだ。
明日のニュースは3・11~で始まって欲しいと思う。