私の田舎での日課は早朝のラジオ体操とウォーキングから始まる。

今日は風が強くて寒くてウォーキングには途中棄権者が出た。

私が完走して早く家に入りストーブにあたろうと、裏口を開けると、いや、開けようとすると、

開かない!

何故に?

鍵が掛けられている。

何時も鍵は掛けないのに。

咄嗟に族の侵入を想定した、鍵が掛かっているということは未だ中に居る。

しかし働き者のお隣のkさんが既に畑に居たじゃあないか。

族だとしたならkさんに見られず侵入することは不可能だ。

そんなリスクは犯さないだろう。

すると鍵が勝手に掛かってしまったのか?

思い当たることがある。

今日は出がけに急いでいた。

出掛けようとしたとき昨日から干しっぱなしの洗濯物が風で飛ばされているのを発見した。

そこで急いで洗濯物を取り込んで裏口の扉をバシーンと思いっ切り締めて飛び出してきたのだ。

その衝撃が不幸な結果を招いてしまったようだ。

私は閉じ込められた、家の外に。

よりによって風の強い寒い日に。

カラスが「アホーアホー」と鳴く。

まず最初にやったことはスペアキー捜索。

心当たりを当たったが無い。

次にやったことは開いてる窓がないか調べた。

少し心当たりは有った、洋室の出窓だ。

高い位置なのでクレセント鍵を掛けないこともあった。

しかし其処を調べるのは一番後回しにした。

本命は最後にしたのだ。

まず座敷の表と裏・・・アウト。

次に私の寝室・・・アウト。

次に父母の寝室・・・アウト。

次に台所の扉と窓・・・アウト。

居間・・・アウト。

洗面所・・・アウト。

便所・・・アウト。

洋室の表窓・・・アウト。

いよいよ本命が残った。

・・・・・・アウト~!!。

完璧な戸締まりだ。

又、カラスが「アホーアホー」。

次にやったことは鍵破り。

昔良くやった、ヘアピンで。

馴れると数秒で開く、悪友と解錠時間を競ったものだ。

しかし、腕は鈍った。

次にやったことは、力ずく。

道具は物置にいっぱい有る、扉を外しにかかる。

扉を持ち上げておいて下のレールからローラーを外す、

フックと反対側が少し開いたがフックは外れず手も届かない、無理をするとガラスが割れる・・・アウト~ヘナヘナ

ここまでで1時間経過。

何処のガラスを割ろうかなあと考えながら、ガラス切りが無いかと道具箱をひっくり返して探していると、おやおやっ。

錆びた鍵が出てきたよ、玄関の鍵に似ている。

まさかね~、カチャッ、開いたよ(^_^;)

カラスは「チェッ」と鳴いて飛び去った。

 

汗かきついでに小鳥のエサ場を作った。来てくれるかな。

 

おかしいな~?スマホ取りに行く前はミカン3個有ったんだけど。

カラスが電柱のテッペンで「ゴチ~ッ」。

殺意が芽生えたね。