Mさんの耕地整理の作業現場を今までと逆(低い方)より見る。

粗方地べたは均されたように見えるが人の目は当てにならないものだ。

この後積み上げてある上土を被せていく訳だが、

遠くに見える高い所に積み上げてある上土の下にある下土を、

手前に積み上げてある上土の下に移さなければならない。

要はどちらの上土も一旦移動させる必要があるのだ。

そしてその後ビターッと水平になった下土の上に均等に上土を被せることになる。

ユンボで行うであろうその作業をシミュレーションし疑似体験すると気が遠くなる。

Mさんの多大な苦労が有益に終わることを願わずにはいられない。

 

 こんな話を聞いて悲しくなったことがある。

罪人への懲役としてだが、

山と積まれた土をスコップ1つで10メートル離れた場所に運ばせる。

やっと全部運び終わって山となった土を今度は又元の場所に戻させる。

その作業を延々続けさせる。

この無駄な重労働は罪人を狂わせてしまう。

よく似たことが行われているのが土建家国家ニッポンだ。

狭い国土を掘っては埋め掘っては埋めを延々と続けている。

 

Mさんの水田が見事に水を保ち青々とした稲が育っていく姿を早く見たいものだ。