今日はMさんの一大事業はお休みのようだ。

息抜きに本職の狩猟に行っているのかも知れない。

少し角度を変えて現場写真を撮っておいた。

ユンボが置かれた一番広くて一番高低差の高い田んぼが手前側である。

中間の田んぼにはユンボが通る道だけが作ってあり上土が左手側に積上げてある。

この中間部には稲刈り後のまんまの様相が右手側に確認できる。

一番向こうの田んぼには手前の田んぼから移した下土が積まれている。

写真の撮り方にもよるのだろうが一番向こうの田んぼが一番面積が小さく見える。

ザックリ目測で判断するに、土は余るんじゃないかい?

代々丹精込めて作り上げた肥沃な上土は棄てる訳にいかないだろうから、下土をどっかに棄てに行くことになりそう。

そこで気になる事がある。

ご先祖様がこの3枚の棚田を開墾したとき、

水田に適さない水はけの良すぎる土壌だった場合、水密の良い赤土を入れたのではないか?

もしそうだとすると、

大きな一枚になった水田にも、その赤土は絶対必要な訳で、余ったからと棄てることは出来ないはず。

水を張ってもすぐ干からびてしまうような水田では米作りは出来ない。

するとMさんは、

大きなフィールドで何時出来上がるか分からないパズルを完成させるために、

掘ったり埋めたり掘ったり埋めたりの堂々巡りを延々と続けることになる。

ひょっとしたら耕作放棄地になってしまうかも知れない。

農業は奥深いものだ。

カラスが近くの電柱に戻ってきたので懲らしめてやろうとエアガンを持って裏口を出たらもう影も形も鳴き声もなかった。