父母のホームに以前から入所しているご夫婦のこと。

見たところ父母とおなじくらいのお歳であり、父の良く知っている方である(母は残念ながら・・??)。

このご夫婦もホームが立地する集落の人で、聞くところによると、

ご夫婦には子供がいない。

このホームを終の棲家にするにあたって、

菩提寺である集落に建つお寺に鐘楼を建造寄付した。

檀家全戸にその鐘の製造過程を見せる招待旅行をした。

その善行に噂では数千万円かかっているそうだ。

残された家には弟さんが住まって留守番をしているそうだ。

やすらぎの里のような高級ホームも選択できたであろうご夫婦は、

毎日お寺の鐘の音を聞きながら(川向うである私も聞いている)他の入所者と仲良く洗濯物を取り込んだりしているのだ。

なんと奇特な人であろう、自分の代で家系は絶えることになるが集落の人々は末代まで忘れないだろう。

見事な断捨離ぶりではないか。

規模は異なれど父もどこかへ寄付をと言いだすかも知れないから想定しておこう。

家守をしている私に寄付?してくれると嬉しいな。

ホームに小さな池が有って父は金魚を飼いたいので掃除しろと言う、

掃除を終えて5匹だけ入れたら「入所者の数の18匹にしろ」と言うのでそっと20匹入れてきた。

金魚はすぐ死ぬからね、減ってると縁起悪いから2匹余分にしておいたのさ。