父の隣部屋のおばあさん。

おばあさんの家はホームから歩いて10分です。

おばあさんは以前に一人で歩いて施設を見学に来たんだそうです。

そして今はホームに入所しました、まだ最近のことです。

先日私がホームを訪れたときは丁度夕食の時間帯でした。

おばあさんは「もうお腹一杯で食べれないわ」と、お膳を返してしまいました。

昨日から外泊で家に帰っていたそうです。

夏休みも終盤になって、孫も家に帰ってきており、きっと御馳走続きだったのでしょう。

ホームの食事も美味しそうなんですけどね。

食事は皆が見ている傍で作ってくれるので、大規模施設の給食サービスと違って家庭的です。

その日の当番が作った食事を入所者と職員が皆同じものを食べるのです。

小規模なグループホームの良いところですね、介護士さんたちも器用なものです。

以前両親が入所していた老健とは違い、格段に食欲をそそる内容です(老健さんゴメンね)。

お膳を見渡すと皆が普通食で、皆が自分で食べています。

食べ終わるのは手の動きが悪い父がいちばん遅いようです。

「これは楽だな~」、と、私は妻のときの食事介助を思い出していました。

妻が入所していた特養では自力で食べられない人がほとんどでした。

食事のときは職員さんが2人の入所者の間に割って入って交互に食べさせていました。

手が足りないのでおあずけを食ってる人も居ります。

食事タイムは大忙しの状況でした。

それが此処のホームでは大違いでのんびりしたものです。

たまたま今の入所者が手がかからない人たちだけなのかも知れませんけどね。

先のおばあさんのように自分から希望して入所してきた人も居るくらいですから、

本当に皆さん認知症なの?そう見えないなあ、父もですが。

まだまだ自宅生活は出来るけれど早めに入所しておこうといったところのようです。

母は廊下のゴミ拾いをせっせとやり、近頃は洗濯物もたたんでいるそうだ。

父は「金魚買ってきてくれ」と、平和だこと。