両親の次なる施設は田舎の家の川向う。
スラッガーがダム湖畔から強打すれば届く距離、大谷翔平なら飛び越える。
昔はずずっと下の方を清流が流れていたが50年以上も前にダム湖となった。
水没した集落はなかったが水面の上昇により川沿いの畑や田んぼが買収された。
その水際の境界線上に、地元民は田んぼや畑は諦めて杉や檜の苗を植えた。
それが50年以上前のことである、今どうなったか?
巨木に育った杉や檜で川向こうが見えなくなった、優に30メートルは有ろうかという巨木が壁を作る。
昔は川向こうの集落が良く見え、大声の持ち主なら声も通ったが、今は見えず聞こえずとなってしまった。
そのような関係式の、近くて遠い場所でもうすぐ両親は暮らすことになった。
認知症グループホームである。
偶然二部屋空きが出たので夫婦共に暮らせるようにと、認知症ではない父も認知症もどきにしておいて契約した。
現施設は老健というカテゴリーで規模も大きいので介護用具は何でも借用出来た。
父はその施設に入所して急激に足腰が弱ってしまったため(何故だかは言わない)歩行器を使用している。
自宅では4点杖で歩いていたのだが・・・。
今度のホームは歩行器や4点杖は自前で調達して持ち込むことになる。
そこでだ、今日ネット注文をしておいたのだが、
注文してから商品の評価を見ると歩行器は良いが4点杖の評価が良くない。
まあ、具合悪ければ買い替えれば良いさ。
それは膨大な草むしりをした後だったことにもよる。
膨大な商品情報を良く確認せず面倒でポチッとしてしまった。
私の悪い癖である。