現在進行形

 昨日は母の要介護認定更新に伴う介護担当者会議を実施した。

母は要介護2、更新後も同じく要介護2であった。

私は出来れば要介護3にならないかと淡い期待を持っていたが大方の予想通り据え置きであった。

3以上を望むのは24時間の身守りを受けられる特養入所基準が要介護3以上であるからだ。

母の場合は身体機能が優れているのでどうしても2止まりになるらしい。

しかし人の行動というものは身体機能と頭の機能がリンクして初めて正常だと言える。

妻のように頭が正常なのに体が動かせない人や、体が正常でも頭がチャランポランの人が居る。

認知症の人の要介護度を計る上で一体何を重視すべきか?は、如何に周りの人に手間・迷惑がかかっているか?だろう。

極端なことを言う。

ある人はマッチを持って火を点けて廻ることを繰り返しているとしよう。(決して母のことではない)。

すると家人は四六時中監視をしている必要がある訳だ。

寝ているからといって安心はできない、何時ムックリ起き出して火を点けに行くかも知れないから、結局終日監視をしていなければならない。

そうすると、この人に要する要介護(見守り)は24時間フルタイムで最低一人、交代だと二人が必要になる。

自由に動けるがゆえの不都合が有る訳である。

それは介護の分野では無く警察が管轄の犯罪抑止だから留置場に身柄拘束すべきだろうと言うのは間違いだ。

あくまでも病気によって罪の意識の無い行動だから拘束はできない。

この人の要介護度を計ると全介助で要介護5となるのではないか。

在宅で生活を続けていくには家族の負担はあまりにも大きい。

そのようなとき要介護認定審査では家族の訴えが大きく作用してくるはずである(でなければならない)。

この人の場合は施設入所要件を満たさない要介護2以下では少々納得がいかない。

又、先日も述べたが医介連携ということが有ってしかるべきであろう。

認定審査には主治医の意見書も考慮される。

意見書であるからマークシートではなく文字が書かれているのだろう。

医介両分野がバラバラでなく同調された上で認定審査は行われなければならない。

今回の母の要介護度認定更新についてはその形跡を確認しておこうと思っている。