現在進行形
フランスでは伝統文化である抗議デモが行われている。
今回のテーマは「燃料価格高騰課税引き上げへの抗議」、らしい。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181125-00010000-afpbbnewsv-int
パリッ子にとって理由は何でも良い、伝統ある文化を守ることが大切なのだ。
シャンゼリゼ通りで警察と対峙しバリケードを築き、車を燃やし、石を投げつけ、催涙ガスをたっぷり味わう。
暴徒化するや否かの興奮を味わった後に鎮圧され、そそくさとキャフェの椅子に戻ってワイングラスを傾ける。
脈々と引き継がれてきたラテンの熱い血の行動遺産は年中行事として保存されてきた。
フランスでは国家予算でデモの経費が正確にはじかれている、デモは大切な国民的行事なのである。
順法精神優先の大人しい日本人には理解のし難い破壊行為も明日への生産性は持っている。
日常生活での不満ガスを抜くことは適量な範囲なら明日への糧になるのではないか。
目の前にある自分にとって不都合なことに即Nonと言える文化や環境は健全だと思う。
実弾が返ってくるような過激な行動ではないのだから警察も気晴らし程度の任務であろう。
但し、
パリの街やそのシャンゼリゼ通りは太古?の昔から総石張りの世界的に貴重な有形遺産でもある。
その石畳を剥ぎ取って投げることはやめて欲しい、つぎはぎだらけの石畳では風情が悪くなる。
当局もそうならぬように投石用の石を次回予算には計上しておいて欲しいと思う。
熱い血の対極にあるような日本人の冷めた血は何時目覚めて熱するのか?
大問題の消費税増税でも政府は子供だましのような処方箋を出している。
このままこの国では緩やかだけれど確実に私たちの生活水準は落ち続けていくのか。