現在進行形

 月末に妻は旅行に行く。(連れて行って貰う。

随行看護師含め総勢6人の介助体制である。

私は行かない。反対こそしないが決して楽しめると思わないからであり、それは妻も承知している。

先日旅行社へ件で電話すると「北海道の”フッコウワリ客”が多くて手が回らない、○時頃来てください」という。

私は、北海道へ復興ボランティアに行く人がそんなに多いのか!、と感心した。

違った。

復興割引を利用した観光客が多いのだ。

宿泊料金が半額になるそうだ。

復興割とは国土交通省所管の被災地支援策でもちろん国庫からの支出である。

観光客の減った被災地に観光客を大勢送り込んで復興に役立てようとの施策である。

考えるにその効果は、元気な観光客>旅行社>疲れた被災地、と順次減少していくように思える。

災害に関係ない観光客が最も得をするのはどうかしらと思う。

聞いてみた。

「ボランティアツアーというものは無いのですか?」

無いそうだ。

以前こんな話を聞いたことが有る。

有志が大勢で復興ボランティア活動に行こうと、交通費を節約するために大型バスで移動しようとしたら、旅行業法かなんかの法に触れて実現出来なかったと。

どこかに利権の香りがするのがこの国の施策ですな。