「目には青葉山ほととぎす初鰹」
季語3連の秀作。
初夏5月。
花も終わり青葉が目に染みいるころ、
ホトトギスは「テッペンカケタカ テッペンハゲタカ」と人をからかう。
句に読まれた鳥はうぐいす説もあり「ホーホケキョ 呆ー呆ーケタ」と人をからかう。
上りカツオの新鮮なやつを食らう幸せが俳句にみなぎる。
このカツオ、高速で泳ぎ回っていないと生きておれない。
餌の小魚を追って大群で洋を南から北、北から南へと。
せわしなく駆け巡っているさまは私たちに似ている。
海水で冷却されて頭が温まらないところは私たちより優れる。
上りカツオのシェイプされ淡白な味も、
下りカツオの成熟した豊満な味も、
どちらも美味いですな~。
昔々は貴重な旬の味覚であったが漁法に長けて、
大漁時に道端にこぼれ落ちたカツオを拾って夕食に給する文化もあったとか。
今は、”長くは続かないかも風味”になりつつあるのかな?
毎年この季節が待ち遠しい。