昔々のお話
入社し研修を終えて寮生活で働き出しました。
新入社員は年配の先輩との同室になります。
同室のK氏はいい年の大人です、
当時K氏とI氏とk氏が熟年トリオと呼ばれ尊敬されていました。
少し年下のs氏も加えるとKIksカルテットとも言われてました。
それはもう完全なる人材の集合団でありました。
この四人が揃ったら難しいトラブルでも直ぐ解決、
飲み屋に集結したなら落語の”ためし酒”状態。
K氏は部屋に立派な家財道具を持っていました。
私もお金を貯めてこんな立派な物を揃えたいと思ったものです。
休日はK氏のお供で社会見学。
馬の毛艶やボートのエンジン音を聞き分ける特殊能力を伝授されました。
帰り道はいつものおけら街道で人生の無情を教えてくれるのです。
そのうちK氏は部屋に帰ることが少なくなりました、
家財道具がどんどん減っていきます。
どうしたのかな~。
そのうちK氏そのものも居なくなってしまいました・・蒸発という言葉が流行ってた。
後年s氏と飲むと、その後もカルテットは存在していたと言っていた。
訳解らん話やの~。