長男が生まれた時私は自宅でぐっすり寝ていた。
前夜に些細なことで喧嘩をした。
突然産気づいた女房殿は、
深夜に一人で産科に行き、ポンッて生んだ。
朝に産科から電話が有って、気まずく会いに行った。
紫陽花の花の頃で、道端の何本かを失敬した。
ガラス窓から見た我が子は・・猿だった。
この時の話が女房殿の口から出ると、
我が家の危機レベルはかなり高い。
二男が生まれた時、
長男は可愛い盛り。
昼間は女房と共に医院にいて、
夜は私が家に連れて帰り悪事を教えた。
何日か繰り返した後
二男がやはり、ポンッて生まれた。
ガラス窓から見た我が子は・・やはり猿だった。
年子の為兄弟はじゃれ合って、
ほぼ同じ時事経験を学習し、
世間をなめきって成長してきた。
親の背中は見ていたはずだが、
やがて私達を相手にしなくなり、
浅はかな考えのまま、
戦場に出ようとしている。
・・・アーメン。