アンジャッシュ・渡部さんの話。
今日は、直接就活のことではないですが、一人で働くこと、組織で働くこと、について、書いてみようと思います。
「イケメン、美女は就活で有利か?」の話はどこにいったのでしょうか・・・(;´д`)
今日、テレビを見ていました。
で、アンジャッシュ・渡部さんの特集でした。
番組では、「なぜ、いつから、渡部さんがグルメリポーターになったのか?」というのを主題に番組を進めていました。
僕は、あまりテレビを見ない人で。見るものを固まっています。
なので、この渡部さんという人のことをあまり知りませんでした。
知っているのは、お笑いの人、お笑いだけどイケメンの人、そして、佐々○という美女の彼氏であるらしい、ということです。
特に、インパクトが強いのは、一番最後のやつで、「いい女、彼女にしてんな~、お笑いって最近すごくモテるよね」という、嫉妬混じりの印象しかありませんでした。
で、番組の話。
「渡部さんがなぜ、グルメリポーターになったか?」
それは、「2007年にお笑いブームが終わって、テレビ業界で必死に考えた生き残り策」だった、ということなんです。
お笑いブームが終わり、仕事が激減したそうなんです。
呼ばれるのは、たまにあるネタみせ番組のみ。
「このままじゃ、ダメだ!」と焦りに焦って。
で、必死にもがいて、様々な勉強をして資格をとった。
でも、だめで。
そんな時に、知人から「渡部さん、美味しい沢山知ってますよね?それをブログにしたらどうですか?」と、勧められたそうなんです。
そして、ブログを開設。
で、それを見た番組関係者に、グルメレポートの仕事をいただいた。
で、その仕事で。パートナーの女性モデルがいい加減なコメントをしているのをみて、「これじゃ、ダメだ!本気でやってやる!!」と思ったそうなんです。
レポーターをする人は沢山いる。ありきたりなレポートだと、次に読んでもらえない・・。だったら、本気で準備をして、いいレポートをするしかない!と思ったそうなんです。
それから、彼は全ての食事を外食にする。一般の人と同じ予約で店を取る、1件の店のために東京、宮崎を往復する、地方に回るときは、複数の店を回る等々、様々なルールを課して、プライベートで本気で準備をし、本番に臨んだ。
グルメレポートの仕事。
ここまで準備をして、本気の人はいません。
で、彼は「渡部=グルメ」というイメージを確立し、現在ではいい女を彼女・・・いやいや、今のテレビの地位を築いた、ということ、です。
ちなみに、この話。
オリラジも似ています。
お笑いブームが終わって、というか、彼ら自身、お笑いのセンスが他のコンビニ比べて、劣っていたのを自覚していた。
それで、「どうしたらいいのか・・・」と試行錯誤というか、七転八倒して。
そして、歌とダンスにたどり着いた、ということ。
ちなみに、ワッキー。
お笑いのセンスは、渡部より、オリラジより圧倒的に優れいていると思いますが(あくまでも、僕の私見です)、彼の今月の給料は13万円だそうです。
ワッキーは、彼が努力しているのかどうかはわかりませんが、ただ、自分がテレビで生きる術をまだ、見つけられていないのだと思います。だから、喰えないのです。
ノマドワーカーという言葉が流行っています。
一人で好きな仕事を好きな場所でする人、という意味らしいです。
一人で好きな仕事で生きること。
一見、楽で幸せのように思います。
でも、超リスクがあります。
そもそも、自分の好きな仕事で稼げる人は、ほんの一部だからです。
もし、仮に。
なんとか稼げる手段を見つけたとして。
その「同じ仕事」で稼ぎ続けれるのは3年くらい。
長くて5年。
同じ仕事を、同じようにしていれば、他に多くの人がやってきて自分の仕事を取りに来ます。または、ルールが変わって、自分のこれまでのやり方では、仕事ができなくなります。
お笑い芸人が、お笑いブームが去って、仕事がなくなったように、です。
一人で仕事をしていて、仕事がなくなるということは、
収入がゼロになる、ということです。
つまり、今月の、いえ、明日からの生活ができなくなる、ということ。
一人で生きるということは、それくらいにリスクがある、ということです。
だから、一人で生きていくためには、自分の今の仕事にベストを尽くすことは当たり前で、今の仕事がダメになった時に、どうするか、どうやって稼ぐか?を常に考えて、実行し、かつ、新しいやり方で、稼ぎ続けなければならない、ということ。
このように、一人で生きる、というのは、超リスクがある、ということです。
大きな変化が起こったら、自分のこれまでのビジネスモデなんて吹っ飛ぶのです。だから、その変化に応じて対応したり、変化の前に、手を打つ必要がある、のです。
これができない人は、一人では生きていけません。
これに対し、組織の一員として生きれば、そこまでの変化に対する対応を求められません。
組織の中に多くの人がいて、そして、対外的にも多くの人、や組織と関わりを持っています。
だから、一つがダメになっても、他にも沢山の繋がりがあるから、持ちこたえらるわけです。
大きな船、タンカーや空母が大波を直撃をしても、なんとか持ちこたえられるように、です。
その点、個人は小さなボート。小波ですぐにひっくり返ります。これは、小さな企業も同じ。
その代わり、組織で生きるのは個人と生きるとは違った苦労があります。
組織、人の集合体なので、自分の思うようにできません。やりたいことがあっても、他の調整して、調整して。その過程で、自分の思いと全然違うものになるかもしれません。
また、自分の好まない、やりたくない仕事をやらされるかもしれませんし、自分の苦手な人を毎日顔を合わさないといけません。
でも、安定して働ける。休んでも給料はもらえるし、健康診断もうけれる、教育も受けれる。
基本的に、「やれ!」ということをやっていれば、給料にありつけます。
「なんでもいいから、自分で稼いでこい!!」と言われることはまずないでしょう。
このように、個人は、自由、だけど、超リスクがあります。
他方、組織は、不自由だけど、安定があります。
世の中には、個人向きの人、組織向きの人。それぞれあります。それは、どちらが正しいのかではなく、どちらが向いているのか、の違い。
あなたは、どちらに向いているのでしょうか?
ちなみに・・・
個人で生きる選択をする人は、基本、超楽天的な人か、バカにしかできない、と思います。
だって、明日から収入がゼロになる可能性があるわけですからね・・・。
以上、今日テレビを見て思ったことを書きました。