長方形のハリウッド的!?大迷惑 -3ページ目

長方形のハリウッド的!?大迷惑

ハリウッド的!?大迷惑では、ハリウッド映画にありがちなシチュエーションで迷惑をしている人々に焦点を当てた短編小説を連載しています。


あの名作の裏側にこんな物語が!


恐らくあの映画の事だろう。

ハリウッド映画では語られないその他大勢の為のお話です。

ジャンは急いで、家を出た。今日遅刻したらクビだって言われていたからだ。

いそいで、自転車に飛び乗り、必死でこぎ始めた。


バイトが始まるまで後10分。ジャンは必死で自転車をこいだ。


狭い路地を抜けると、トタン屋根が印象的な工場地帯だ。


いきなり、後ろから、黒塗りのアウディが迫ってきた。


ジャンはあわててブレーキを踏み、狭い路地の端に自転車を寄せた。


アウディはジャンの横を猛スピードで走り去っていった。

ジャンは時計に目をやった。


まだ、間に合う。


遅れた時間を取り戻そうと、ペダルに足をかけた。しかし、その瞬間、いきなり誰かに体当たりを食らわされ、自転車から落ちてしまったのだ。


はっきりとは見えなかったが、スーツを来た長身の男のようだった。

そいつは、ジャンの自転車に飛び乗り、手首のリングを気にしながら猛スピードで走り去っていった。

さっきのアウディを追いかけているようだった。


ジャンは歩いてバイト先へ向かった。


事情を話したが、当然聞いてくれる筈もなく。



ジャンは家に戻った。


数日後、新聞にある記事が載っていた。


「電車にアウディが突っ込んだ」


ジャンは新聞をテーブルに置き、家を出た。


さあバイトの面接だ。