昨日はずっと楽しみにしていた映画「道~白磁の人」をみてきました。

新宿バルト9 の小さな劇場はほとんどが年配の方々が

多かったような気がします。


「道~白磁の人」は、柳宗義さんに影響を与えた浅川巧(1891~1931)

の半生を描いた映画。

日本統治時代の朝鮮半島で植林事業に勤しみ、民族間で争いあう中でも

信念を貫いて生きた実在の青年・浅川巧の半生を描いた映画です。


兄の伯教(のりたか)や柳宗悦(やなぎ・むねよし)らと

ソウルの景福宮内に朝鮮民族美術館を設立。

白磁を始めとする朝鮮文化の先駆的な研究を行い

日韓の文化交流や美術史に大きな足跡を残しました。


 
    Pojagi Atelier けなり


浅川は白磁の壺を眺めながら「なんだかよく分からないけど、

素朴な美しさがある・純粋・目でみる音楽」と表現してました

(←この表現がとても気に入りました音譜


私のことになりますが今から13年前の時、

ある白磁との素敵な出会いがありまして柳宗義さんを知ることになりました。

それから柳宗義さんが書いたたくさんの本を読むようになったのです。

「使うからこそ美しくなる」と柳さんの言葉があります。

さすがその通りだと思います。

その時期に買い集めた白磁や青磁の食器などがありますが

もったいなくていまだ使えないまんまあせる

柳さんの言葉のように大切に使う人が育ての親になるのですね。

個人的に一番のお気に入りは

丸い曲線の形がなんとも言えない美しさがある白磁の壺です。

韓国語では「ダルハンアリ」と言います。心和ませてくれますluv



映画の話に戻りますが、なんと柳宗義さんを演じたのは意外な人でびっくり。

二股交際騒動で話題のS田瞬さん!映画をみている間、

なんか集中出来ず・・・にやにや


「韓国の山と民芸を愛し、韓国人の心の中に生きた日本人

ここ韓国の土となる」




あの時代にあのような生き方をしたことに感動します。

今もソウルの郊外のマンウリの地で韓国の方々に見守られているようです。

久しぶりに駒場にある日本民藝館に足を運びたくなりました芽