大晦日の紅白歌合戦の結弦くんのキラキラした瞳が印象的で、心が洗われました。お正月に遊びに来た小さな甥っ子たちの瞳と同じでした。
明日から、また新しい一年を心穏やかに始めるために・・・
今晩は結弦くんが書いた小学校の卒業文集を読み直してみました。
小学校卒業文集 「瞬間」羽生結弦
ぼくがこの6年間で一番心に残ったことは、スケートのことです。楽しかったこと、くやしかったことなど、いろいろ学びました。
ぼくがスケートを始めてから5年がたった4年の時、初めて全日本へすいせんされました。初めて出場する全日本。僕はきんちょうよりもワクワクしていました。「絶対に優勝」してやる、と思いながらいつもよりも練習に励みました。
そして、当日、ぼくの出番は何と一番。クラブのみんなに「一番は大変だよ。でも、がんばってね。」と言われると、「一番は得意だから大丈夫」と言ってみんなの、そして自分のきんちょうをほぐしました。
「一番、羽生結弦くん」という合図と一緒にぼくの演技が始まりました。僕は何も考えずに無我夢中になって精一杯自分の演技をしました。ふっと気づいたら、最後のポーズを終えた瞬間、大勢の観客から大きな拍手をもらいました。あの瞬間は未だ忘れてはいません。とても嬉しかったです。そして「観客に感謝したい」と初めて思いました。
僕はこの大会で「観客に感謝したい」という気持ちを学びました。これからもスケートを続けていろいろなことを学んでいきたいです。
・・・キラキラした瞳も、観客への気持ちも、子供の頃からずっと変わっていないですよね。
河北新報