「いやあ、ホントに悪かったね」
「お気になさらないでください、あんな小物がちょっと突っかかってきたからってなんともおもいませんよ」
「あ、あはは・・・」
コムイに案内されていく場所は本部の最深部、イノセンスの番人『ヘブラスカ』の『居る』場所。
アレンは退屈そうにコムイに微笑みながら答える。
行方不明の元帥、クロス・マリアンの弟子という少年。
その素顔はいまだに見れない。
イノセンスを発動しているというが、こうも常時発動していて身体に影響はないのだろうか?
コムイはアレンを守るように存在しているクラウン・ベルトを見てこっそりとため息をつく。
さすがにあのクロス元帥の弟子だ。
色々規格外すぎる。
それでも、アレンは『寄生型』の適合者だ。
その身体にかかる負担は尋常ではない。
「さぁ、大元帥にご挨拶を」
『クロス・マリアンの弟子というエクソシスト』
『我々は再び新たなる使徒を手に入れた』
大元帥たちの言葉にアレンは仮面の下で皮肉に笑う。
(愚かな人間、イノセンスは所詮血塗られた武器でしかない。
そう、神が楽園に植えた林檎のように)
「はじめまして、大元帥の方々。 アレン・ウォーカーと申します」
神の道化にふさわしく、アレンは完璧な礼ををもって挨拶をする。
「さぁアレン君、彼女に君の価値を見せるんだ」
「彼女、ですか」
『アレン・ウォーカー、イノセンスをみせておく・・・れ』
「ヘブラスカ?」
『いや、なんでもないコムイ。 さぁ、アレン・ウォーカー』
ヘブラスカの触手がアレンの身体を抱き上げる。
そしてアレンは教団に来て初めてクラウン・クラウンの発動を止めた。
「どうぞ」
『っ・・・やはりっ』
『ヘブラスカ、アレン・ウォーカーのシンクロ率はいくつなんだ』
大元帥の言葉にヘブラスカが答えようとした一瞬、アレンは唇を持ち上げてウインクをする。
『・・・・・178だ』
『『『『『なっ・・・』』』』』
「おやおや」
『すでに臨界者とは』
『さすがクロスの弟子』
コムイの横に下ろされたアレンの姿を見ながらコムイは信じられないものを見るように左手を見る。
こんな少年が臨界者なんて。
周囲のざわめきも関係なさそうに微笑むアレン。
ふとヘブラスカを見上げて右手の指を唇に当てる
( ま た ね )
そしてアレンは、その場で元帥の称号を得た。
そして夜はふけていく。
あとがき
殴り書きなんでっ(言い訳