心象風景を書く

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心象風景を書くには

自己との格闘が必要です。

この格闘は、すでに行われている必要があります。

 

すでに行われてきた格闘を

延伸して、さらに格闘して決着をつけていくことが

重要です。

 

心象風景とは

心の景色です。

この景色は、当然、自分が見た景色であると同時に

自分を含めた景色を自分が見たものでもあります。

自分の心が見た景色をもう一人の自分が見たものであるともいえます。

 

それを読者が見た時、

詩の中に流れる時間や言葉が

どう機能して、どう見えるかを

計算しなくてはなりません。

 

計算と言っても

数式ではなく、

言葉の響き、意味の積み重ね、

可視範囲、経験則の適正利用など

さまざまに検討して

心象風景が再現されるかを検証するのです。

 

ここに私が先程かいた詩があります。

書き出しはこうです。↓

 

洞窟の入り口には

何も書いていない

暗くて

中のようすは分からない

 

入りたいけど

入ってもいいものか

先程から迷っている

いや

何度もここに来ては

迷っているのだ

 

書きたい心象風景のモチーフを提示しています。

暗めのトーンの景色が描かれていますね。

さらに続きます↓

 

入り口は

突然現れ立ち上がる

鼻先に迫る勢いだ

 

黴(かび)の匂いがして

中から風が吹いているのが分かる

 

どんな入り口なのかがフォーカシングされていきます。

そしてその存在が具体的イメージとして描かれていきます。

 

夕闇のカーテンが覆い紫の煙が立ち込める

人のささやき声が中から聞こえてくる

聞き覚えのある声だ

 

母かもしれない

 

こうして

立ち尽くしてしまうのは

私の癖(くせ)だ

何度 立ち尽くしてきたことか

 

自分との関係性が語られ

自分と強く結び付けられていきます。

母が出てきたのはどうしてでしょうか。

このあたりは、謎として詩に味わいを付加します。

 

心臓の鼓動が聞こえるほど

心?が聞き耳を立てている時

右から左へ

左から右へ

斜めに横切る刃(やいば)の光

 

私は中に入るべきかもしれない

戸惑う理由はないのかもしれない

とりかしのつかないことを

しなければならないのかもしれない

 

いや

きっともうその中に入ってしまった

 

自分という

未来の洞窟

 

最終行は「おち」を分かりやすく書いていますが

分かりやすくしないほうがいいかもしれません。

 

この詩は未完成です。

 

詩を完成させるまで

推敲が必要なことがほとんどです。

 

心象風景の詩は

特に難しいのです。

他人には分かってもらいにくいことを分かってもらうという感じのジャンルです。

 

普遍性というものが

どのあたりにあるか探りながら推敲し

完成させます。

 

ここに生贄にした詩も

たぶん変わった姿になっていくことでしょう。

 

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