地元にいるので時々同級生を見かけます。その度に胸がザワつき苦しくなります。すれ違う同級生の中には「あ、あの子だ・・」と不思議なものを見るような、心配なものを眺めるような居心地の悪い視線があります。
中学生の頃、教室にいるのが辛くて学校を飛び出しました。結局教室に戻ったのですが、どうやって学校の外に出て何をしてどこにいたのか記憶がありません。
私の中で中学校3年間は思い出したくない、無かったことにしたい過去です。友達がいなくて修学旅行の自由行動も1人でした。当時の先生も気にかけることもなく、けど私は1人でいる自分を恥ずかしくも感じていました。誰の目にも止まらないよう隠れるよう過ごしたり、グループの側に寄ってクラスメイトに馴染むように見せたり。こう書いてると悲しくなります。
小学校はひと学年40人くらいの少人数でした。中学校は隣の小学校と合わせて250人くらいいたと思います。その中で新たに友人関係を築けずにいました。気づくと教室にポツリ。自然と誰とも話さない日が増えていきます。
休み時間や給食、ペアを組まないといけない時などはいつもヒヤヒヤしていました。自分から声を掛ける勇気はなくて、誰かがおいでよって言ってくれるのを待つ。自分で居場所を作れず、どうしても仲間に入れません。
とうとう一人ぼっちでいるのが耐えられなくなったある日、教室に居られなくなってその場を飛び出しました。どんな思いでいたか記憶にありません。どのくらいの時間1人でいたのか。
記憶があるのは先生と一緒に教室に戻ったところです。同級生が一斉に私を見ます。その視線が痛くて怖くて俯いて席に戻ります。
そして母が学校に呼ばれて来ていました。心配する訳でもなく「大丈夫でしょ?」と圧をかけるように言い放って帰って行った気がします。会話を覚えていなく、帰ったら母にひどく責められるに違いない。その恐怖でいっぱいでした。何か理由を考えないと。
つづく


