漢方は古来中国の歴史の中で培われた医学で、
自然の草木から採取した「生薬」を組み合わせて煎じた漢方薬を使った治療法です。
パニック障害という病名は漢方にもちゃんとあって
「奔豚気病(ほんとんきびょう)」と呼ばれています。
腹部から胸部にかけて、まるでパニックになった豚が
荒れ狂って暴れまわるような感じになることからこんな名前がついたのです![]()
通常からだ全部をめぐらないといけない“気”が、
逆流して身体の上部だけに集まってしまう様子を漢方では「気逆」といいます。
また、体内の水分調整がうまくできずに、冷や汗や多汗の症状が出たり、
悪寒、嘔吐、めまいなどを起こすことを「水毒」といいます。
パニック障害の症状もこれと同じような症状がありますよね。
ですから、漢方でいうこういった「気逆」、「水毒」の症状を抑える漢方薬を処方してもらいましょう![]()
具体的な漢方の薬名としては、
「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」
「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」
「加味帰脾湯(かみきひとう)」
といったものがあります。
なんだか難しい漢字が並んでいて、いかにも漢方っていう感じですね(笑)。
漢方薬は決して自己診断で服用しないようにして下さい。
西洋の薬といった概念とは少し違った“未病”の観点から処方される漢方薬。
体への負担や副作用を考えれば、西洋医学の薬よりも漢方薬での治療を希望する方もあると思います(^-^)/
漢方薬の使用は、必ず信頼のおける漢方専門家とよく相談し、
ご自分に合ったものを見つけて治療に使っていくことがベストだと思います![]()