これって普通のこと?"AMHは見ない・参考にしない病院"(リロ様) | 岩城産婦人科妊活ブログ

岩城産婦人科妊活ブログ

【北海道の不妊治療専門クリニック】
早発閉経、難治性不妊、男性不妊、着床不全、不育症など得意。
患者様のご意見第一、納得できる治療を心がけてます。
[オンライン処方,PFC-FD,ネオセルフ検査,タイムラプス,TESE/PIEZOICSI可能]

リロ様よりご質問頂いております。

予防※このブログは前回の記事の続きです。

にっこり 前回の続きですね。気づき

生理1週間前から

ブセレリン点鼻薬3回/日使用

d2 受診

d3〜5 フォリルモンP 300単位、

ブセレリン2回/日へ減量

d6 受診 

d6〜10 HMGフェリング150単位、

ブセレリン2回/日続行

d11 HCG 5000単位、

ブセレリン続行(ブセレリンは採卵前日まで)

d13 採卵


受診はd9とd11にもしています。

採卵は転院する前のクリニックで行いましたが、


そのクリニックでの標準的なやり方だそうで、

刺激が強いからどうかは分からないのですが、

どれに該当しますか?


(このクリニックでは、

AMHの値は参考にせず、

全員まずロング法で採卵してみて、

卵が得られない時など結果によってショート法にしたり刺激方法を変えるということでした。)


私の採卵については、

予想はしなかったわけではないが、

想像以上に採卵数が増えたと言われていました。

下矢印


予防接種 卵巣刺激の強さ 予防接種


鉛筆 一般的に、
以下の4つに分類されます。

✔️ 高刺激
✔️ 中刺激(基本標準量)
✔️ 低刺激
✔️ 自然周期



指差し 一般的には、

HMG150単位を、

【標準の中刺激】とします。



看板持ち 毎日でも、1日おきでも、

HMGが150単位を超えるならば、

高刺激です。



看板持ち 毎日でも、1日おきでも、

HMG150単位を切る場合や、

飲み薬の場合は、

低刺激です。



電球 HMG、レトロゾール、クロミッドなどの、

排卵誘発剤を全く使わない採卵周期を、

自然周期と言います。



右差し ご質問者様の場合は、

HMG(フォルリモン)300単位を使っているので、

高刺激に分類されます。 



エコー検査


はてなマーク 生理2日目に受診して、
何㎜の卵胞が何個見えたのでしょうね。


初めての採卵で、
34歳、AMH3.24ですので、
HMG300単位を使えば、
多く採れるのは当たり前かな、
と思います。


悲しい AMHも、FSHも、
生理2日目のエコーも、
ちゃんとそれぞれ見れば、
予想外に採れるという現象はまず起こりません。


ロング法のデメリット


魂 ロング法は、
前周期の高温期から、
ブセレリンを使うため、
もしも、前周期で着床・妊娠している場合に、
その妊娠の維持が出来ず、
ダメにしまいます。ピリピリ


カギ Check カギ

ひらめき アンタゴニスト法、ショート法は、
生理がきて、
妊娠していない事を確認してから、
薬を使い始める事ができます。


指差し そのため、
ロング法の上記のようなデメリットはありません。



また、ロング法とショート法は、
OHSSを起こす可能性があり、
軽度も含めると、
ほぼ必発と行っても過言ではありません。

アンタゴニスト法は、
OHSS予防のために発案された、
画期的な方法です。


はてなマーク OHSSとは・・・

OHSS


炎 HMGやクロミッドなどで、
20個、30個と、
多くの卵胞が育ってしまい、
そこへHCGを打つと、
それらの卵胞が一気に成熟して大きくなります。
下矢印
卵巣が腫れます。

悲しい これがOHSSですね。



はてなマーク 採卵周期で、
HCGを使ったあたりから、
お腹が張ったり、
お腹が苦しくなったり、
腹痛や吐き気、
体重が増えたりしませんでしたか?
下三角
下三角
凝視 31個の卵胞を育てて、
HCG5000を打つと、
【卵巣過剰刺激症候群(OHSS)】
を起こす可能性がかなり高いです。雲


悲しい 少なくとも軽度のOHSSを、
起こしていたかもしれませんね。

 ひどい時は、
命を落とす危険性もあります。


ちょっと不満 そのため、
ロング法はすたれていき、
今は行っている施設は少ないです。


知らんぷり ショート法もすたれていってます。

続きます。

回答:院長 岩城雅範

文・イラスト:理事 岩城桃子


クローバー今日も皆様のお力になれますようにクローバー


オーナメント オンライン処方のお申込みはこちらから 


市区町村までの住所など省略された入力は、

処方が出来ない場合があります。

2回目以降もこのフォームからのご利用をお願いします。


問診票は順次新しくなるため、
古いものは使えません。


{emoji:ニコニコ} こちらからお願いします。{emoji:気づき}


wordpress@iwaki-sanfujinka-blog.com

よりメールが届きますので受信設定で迷惑フィルターの解除をお願いします。

送信専用のメールアドレスです。

受信はできません。

*うまく行かない場合は、
こちらをご参照ください。



..:*・゚ ..:*・゚ ..:*・゚ ..:*・゚ ..:*・゚

ブログ、コメントなどで、当院がお答えする内容は、あくまでもお話をいただいた情報に基づいた一般的な見解をお示しするもので、実際の診察(セカンドオピニンオンを含む。)ではありません。

直接医師と対面しての診察、検査を行なっていないため、お伝えした内容の正確性を保障するものでは全くありませんので、予めこの点を十分ご理解ください。


当院の医師の診察(セカンドオピニオン含む。)をご希望の方は、恐れ入りますが電話やメール等での診察は行っておりませんので、ご来院をお願いいたします。


また、当院でのオンライン処方をご利用の方も含め、メールやメッセージで直接のご相談をいただいた場合、当ブログでご回答が可能な範囲の内容を当ブログで取り扱わせていただく以外は、個別のご相談ご回答に応じることはできかねますので、予めご了承ください。

(メールやメッセージでご相談をいただいても個別のご相談に対してメールやメッセージでの回答は行っておりませんのでご注意ください。)


..:*・゚ ..:*・゚ ..:*・゚ ..:*・゚..:*・゚

*:..oƒ *:..oƒ *:..oƒ *:..oƒ *:..

当ブログの内容には細心の注意を払っておりますが、当ブログの内容はあくまでも投稿時点における研究発表の内容や、医療水準に基づいて記載しているものであり、内容について将来にわたりその正当性を保障するものではありません。

当ブログの内容の利用はブログをご覧になられる皆様の責任と判断に基づいて行って下さいますようお願い申し上げます。

上記利用に伴い生じた結果につきまして、当院はその一切の責任を負いかねますので、予めご了承下さい。

実際に、お身体のことで、ご体調などについてのお悩み、お困りのことなどございましたら、必ず、専門の医療機関を受診の上、医師の診察を受けていただきますようお願い申し上げます。

*:..oƒ *:..oƒ *:..oƒ *:..oƒ *:..

+†+――+†+――+†+――

当ブログの内容、テキスト、画像等にかかる著作権等の権利は、すべて当院に帰属します。

当ブログのテキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。

+†+――+†+――+†+――

医療法人社団 岩城産婦人科

北海道苫小牧市緑町1-21-1

0144-38-3800