人が、心の奥底に持っている本質的な「問い」。
それが、発達の段階で変わってゆく、
という興味深い考えを知りました。
0歳から1歳半の乳児期の子どもたちが
持っている問い。
それは、
「私は世界を信じることができるだろうか?」
ということ。
一人では生きていけない赤ちゃんは、
一番身近な大人、つまりお母さんやお父さんや
周囲の人たちから愛され、大切にされることで、
自分は世界を信じていいんだ、という感覚を育む。
逆に言うと、その経験を十分に得られないと、
世界を信頼できなくなる。
世界を信じられるかどうか、は、
次の幼児期の子どもたちが持つ、
「私はありのままの私でよいのか?」
という問いへの答えにも、
大きく影響を与えると思います。
子どもたちが、世界を信じることができる。
そして、世界を信じられるからこそ、
伸びやかに自分を表現することができる。
世界はすぐには変えられなくても、
私たち大人は、自分たちを通して
子どもたちが信じる世界を創り出すことができる。
それは、
子どもたちにとっても
私たち大人たちにとっても、
大きな希望だと思います。
エリクソンの「心理社会的発達理論」
https://kodomo-manabi-labo.net/erikson-developmental-stages