ここ数年、母と一緒に海外に旅行に行く機会があるのですが、
母の英語力はほぼゼロ。
そんな母でも、飛行機内で自分が食べたいものや飲みたいものを注文して、
買い物で欲しいものを手にとって、試着して購入することができるんですよね。
実際にどういう英会話をしているかというと、
<飛行機内にて>
「何が飲みたいですか?」といわれたとき、
どうやらDrinkという言葉はわかった様子。
This, please.
(メニューを指さしながら)
<洋服屋にて>
どうやらお気に入りの服を見つけた様子。
店員さんに試着したいことを伝えます。
This, Try?
(洋服を持ちながら、試着したいジェスチャーを加えて)
と、こんな感じ。
これで、全然通じてます。
おそらく母の英会話で
一番頻繁に使う単語は20個もないかもしれません。
それでも十分に意思の疎通は可能でした。
外国語を学ぶにあたって、文法や単語はもちろん大切。
でも、むしろ自分の意思を相手にわかってもらおうとする、
行動なり工夫なりが大事じゃないかなと思います。
言葉をしらないなら、
指をさす。
ジェスチャーでやりたいことを示す。
全く英語も通じない地域にいって、
現地のおじちゃんやおばちゃんが一生懸命話してくれるんだけど、
なんとなく、あーこういうこといいたいのかな?ってわかることないですか。
多分そういう感覚に近いのかなと。
外国語で意思の疎通を図るためには、
文法がきちんとしてないと、発音がきちんとしてないと、、、、
ととかくなりがち。
たしかにね、綺麗な言葉で話そうとするとそうなると思います。
でも、言葉を勉強する目的が、コミュニケーションだったら、
まずは意思を伝えることが大切だと考えています。
母の英語術は、そういう基本的なコミュニケーション術を
教えてくれた気がしました。