やっぱりね…




夫とされる人の会社に知り合いはいない…だけどあの時ふと少し前に離婚するとかで引っ越しするという会社の先輩を思い出した。携帯から電話番号を盗み見て私は思わずその先輩に電話してみることにした。


先輩は少しびっくりはしていたもののウチに来て話を聞いてくれる事になった。メールを盗み見たら会社の女性であろう人と楽しそうにやり取りをしていたり、最近行動がおかしい等の話をした。そして、原付きを停めてあった場所について聞いてみたら間違いなくその女性の自宅だった。


話を聞いてくれた先輩は程なくして帰宅したけれど、察知したのか「やるなら離婚するなりしてからにしろ」と釘をさしてはくれたよう…しかし時既に遅しだった…すっかり夫とされる人は調子に乗りだしてきていたし、私は私でこうなったら暴いてやるくらいの変な意地が生まれていた。


あの当日はGPS機能もたいしたものでは無かったし、素人がそんなものを手に入れる等もないような時代だった。私はふと名案を思いついた…それが犯罪に当てはまるかどうかはわからないけど、証拠を掴むためにはとあるものを2つ手に入れた…。