昨夜ははリングアナウンサー佐々木の登板でした!
【第74回東日本新人王予選】
(4月度月間賞表彰式)
始まる前からなんか身体がソワソワしていて…「今夜は何かありそう?!」と思っていた。案の定、始まる直前に
リングアナの命ともいえる手帳
を紛失する。ないないないな~い!トイレも控え室も探したのに見当たらないない。開始のゴング時間は刻一刻と近づいており…いや、確かにリングサイドには持ってきたはず。そうなんです、リングサイドテーブルの電光掲示板操作装置の死角に隠れておりました💦その日行われる試合出場選手の全データを書き込んでいる手帳だからね、焦った~。
冷や汗をかいたとことろで第一試合開始!・・・?ラウンドと残り時間を表示している
電光掲示版が動かない?!
リングサイドテーブルの上にさっき手帳の死角となっていた装置(大きなリモコンと考えてもらえれば)があるんだが、そいつかウンともスンともいわない。そもそも電源が入っていない?!いや、電源が入っていないのであれば電光掲示版(連動しているので)が光るはずがない…しかし光って表示はされており、それでいてタイムが動かない。
ON/OFFが全く効かない?!
ダッシュでホールの係員(これまたすぐ近くにはおらずいつも客席の死角で見守っている)を呼びに走る。しかし、その係員でも原因は分からずシーバーで
上の人を呼ぶ始末…。
すぐ横に座っているタイムキーパーに電光掲示板が動いていないのを指摘される…うん、知ってる。試合役員にも電光掲示版が動いていないのを指摘される。うん、知ってる…リングアナの俺には対処できず係員にお願いをして…その係員でも対応できずにいるんだよね。。そしてリングサイドにいつもいる常連のお客さんにも指摘される
うん、知ってる…(泣)
そうこうしているうち1Rが終了してしまった。1-2Rのインターバル1分間の間にリング上両選手の経歴(名前・所属・誕生月・出身地)と戦績を読み上げなければならない。その間に上の人が来て、ケーブルがどうのだのなんだのとやってくれて、なんとか復旧?!結局俺には
原因はわからなかった
客入れする前に、マイクの音量チェックを兼ねて自分の声の調子を探るために【声出し】をするのがルーティンになっている。一緒に機材チェックもしなきゃダメだね。。
各々の試合内容は、流血によるドクターチェックや偶然のバッティングによる負傷ストップなどの試合が目立ったように思える。新人王戦はその名の通り新人が多い…故に技術的にまだ未熟な選手が多く、どうしてもパンチより気持ちが前に出てしまい…つまり頭が先に出てしまう傾向にある。そのため
【偶然のバッティング】
になってしまい…それが打ち所悪いと目の上などをカットしてしまい、流血しちゃうんだな。それで試合進行上、レフリーがこれ以上は危険だと判断すると試合が途中終わってしまう。選手はもちろんそうだしセコンドも納得がいかない。
うーん。。
試合前半の負傷ストップの場合(新人王は4R制なので前半は2Rまで)は負傷引き分け・ドローとなる。今回はこのパターンがあった。普通のオープン戦ならばこれで試合終了なのだが、新人王トーナメントなので
どちらか一方が次戦にコマを進めなければならない
この場合、新人王トーナメント特別ルールとして【傷を負っていない者】がそれに該当する。これは健康管理の観点かららしい。ちなみに試合間隔についてJBCルールとして以下のものが定められている。
ボクサーは、試合終了後、2週間を経過しなければ次の試合に出場できない。KO・TKOされたボクサーは、原則として90日間を経過しなければ次の試合に出場できない。連続4回負け、および連続3回KO・TKOされたボクサーは、120日間を経過しなければ次の試合に出場できない。
現在では、なかなか2週間後に試合を組まれることはないと思うんだが…なので、偶然とはいえバッティングを侵した方が勝ち上がるというシステムに異論を唱えるトレーナーは多い。
難しいよね…。
何事も備え?事前準備??あらゆるパターンの想定…が必要なんだと考えさせられた夜でした。
次の登板は6月23日!
@後楽園ホール