パナマ文書は難しい、けどとても重要だから③ ~大きい話し編~ | すてさん

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さて、ようやっと大きい話し・・
と思ったんだけど、ネットで検索してみるともう十分に参考になる番組なんかがありますね。

正義のミカタ
チャンネル桜
辛坊さん


チャンネル桜は強い信念を持って取り組む右曲りのダンディたちの番組なので、まま、一応ニュートラルではないということを頭の片隅に置いてみたほうが良い。

ただ、正義のミカタでも同じ専門家さん?の渡邊さんが解説をしている。
この方の内容は恐らく、私が以前読んだことがある本の内容とほぼ同じ。
※誰かが意図的に起こしたという推測部分を除く。

タックス・ヘイブン――逃げていく税金 (岩波新書)/岩波書店
¥821
Amazon.co.jp

薄い本なので、「一丁本まで読んでみるか!」という方には大変にお勧めです。
上で取り上げた番組内でこの著者が既にお亡くなりになってると知ってビックリだったけど。





あとは苫米地さん関連に注目が集まる人も多いようだけど、このお方はとっても動きが欧米的というか、きっと頭のキレる方なのだろう... 現実を動かすには、その前に注目を集めるには、議論の核を作るにはこういう考え方と動き方が必要なのだろう... とは思うけども、大変に多面的なこの事象に対し、あえてに一方向だけ拾い上げているので、とりあえず知っておこう!という場合にはあまりお勧めできない。


企業に対する個別攻撃に向かうのは早計では?という部分を気にしつつ進めてきたここまでの話しですが、パナマ文書騒動を知るにはまだまだ余白だらけ。


タックスヘイブン(オフショア)利用の大部分は、投資ファンドのお金絡みなので、金で金を増やすための取り組み全般方面がメインプレイヤーだ。
なので名前の挙がったような実業企業は、ほんの木端でしかない。
そして度々触れているように、これは世界(全体)の話し。
911&リーマンショック以降、アメリカ及びOECD各国当局は本気でテロ資金&暴れる(投資)マネーに取り組んでいるということ。
そして当局というのは行政レベルの話しなので、何をどう取り繕おうが、各国とも確定事項(方向性)として取り組んでいる証拠。
政治(立法)はその時々の状況に左右されるので本心が見えない。

ままま、まずは是非冒頭で触れた記事を見てみて頂きたい。


それを見て頂いたうえで・・・・
AIIB説だが、これは正義のミカタを見ると今現状皆さん判断が分かれるところだというのがよく分かる。これらとは別に、同じくやはりアメリカ陰謀で中国そのものが本丸だという意見もあった。

が、その前にまず、アメリカが意図的にやったかどうかは確定していない。
というかこの先も確定しない。
そういうのってきっとほんの一握りの方々にしか届かない情報だ。
こういった事象というのは、人の優劣ではなく、まずどれだけ良い情報を集められるかに係っている。だので私のような一般小市民にはとても判断のできようがない。


確かに、AIIBや中国(南沙)のニュースはとても神経質に報道されている。
確定事項ではなく、可能性とか「動きが?」という段階でニュースが入っている。

奇しくもパナマ文書関連全公開の5/10にエリザベス女王と習近平さんは会い、そして翌日わざわざエリザベス女王のネガティブ発言がニュースになっている。

がしかし・・
タックスヘイブン対策は、随分前から行政実務レベルでは着実に進んでいた。
「税金下げろ!」「富の集中!」ブームはじわじわと着実に進んでいた。

そこまでセットで今回の騒動があったのならば、途中からイギリス→ドイツ・フランスのAIIB参加表明という動きと話しが合わない。
そこを合わせようとすると今度はvs中国というよりも、ヨーロッパ資本家(vsアメリカ資本家)ということになってしまう。

セットで考えないでいいならば、これだけ「富の集中!」ブームが起きている中に火種を投下しても、全世界を制御できる自信があるということになってしまう。

パナマ文書は、アメリカが許可しないと世に出なかった、のは間違いないとして..
アメリカが起こしたかどうかは、まだまだ分からない。


ままま、タックスヘイブンに関する中国の本拠地は香港。多くのタックスヘイブンもイギリス領。そしてかつての植民地アメリカには王様はいないので、イギリスは自分を育ててくれた親のようなもの(それはつまり、どれだけチカラ関係が逆転しようとも親であることはずっと変わらないという意味で)。
今イギリスは大変に苦しく、もはやアラブマネーやチャイナマネーに食い荒らされているようだ。それでもそういう資金を迎え入れて活動しようとしていた。


だのでザックリと、“大英帝国が築き上げた近代というメカニズムにガタが来ている”と捉えておこうと思う。



これから先どうなっていくのか?・・ 株をやってるお知り合いに聞いてみるといくらか有意義かもしれないですね。
1~2年前から既に動き出しているある一定の方向性や集中している分野が存在している可能性があるので。


でわ