ひたひたと大型台風接近で、どんよりとした空模様の北陸です。
せっかくの連休なのに、先月同様どうもうまく行きません。
さて!
大型浚渫兼油回収船白山のお話の続きです。
8年ぶりの見学です
急なタラップを上がって、船橋内へ入ると、中は本当にどこかのビルの事務所みたい。
「こちらへどうぞ~」
と案内されるままに、くるくる階段と廊下を辿ります。
途中の通路に、入港地から贈られるプレートが飾られているのも8年前と一緒。
当然ながら、8年分プレートの数が増えました。
金沢港のプレートは、上段右から三枚目の青っぽいプレートでしたが、もう一枚増えました。
え?ただ金箔貼っただけ?
違います。
兼六園の徽軫灯籠と唐崎の松が刻印されていたのが、写真に撮れていません
船橋は、とても広々としています。
右舷船尾側で機関を監視していますが、明るく見えるところに小さな窓がひとつあるだけ。
「夜は、暗いこの部屋でただ画面を見ているだけです。」
と機関長さんがどんより~と説明してくれました。
大きな船ですが、9名づつの三直体制だそうです。
操舵室から見下ろすと、浚渫と油回収のお仕事をする大きな装置が船首方向に見えます。
浚渫装置が左右の赤い掃除機のようなモノ。
この長いドラグアームを海底まで降ろして、海底の泥を吸い上げます。
先日、巡視船さど訓練の前日おけさ丸の近くで、浚渫作業中でした。
もう一つ油回収をする装置が、やはり左右にある赤い油回収装置。
オイルフェンスを展張したところへこれを降ろし、回収した油と海水を分離する装置です。
油だけを船内へ回収し、赤い尖ったところから海水は海に戻します。
これは、油漏れ直後のサラサラの油に有効な装置。
流出から時間が経過して、粘度の上がった油に有効なのは、船首側の黄色の油回収装置。
そんなこんなで、日夜ガンバッテマス。
すごく雑なレポですが、2011年にも書いたのでこの辺で省略(〃∀〃)ゞ
2011年東日本大震災の際は、地の利を生かしいち早く被災地へ駆けつけたお船でした。
そして、その時の経験を元に、救命艇後部に救援物資吊り上げ用のクレーンが増設されました。
これ、2011年見学時にはついていませんでした。
東日本大震災の時、救援物資をあの急なタラップを使って、手作業で運んだのです
でも、増設後の熊本地震では、クレーンを使っています。
より頼もしくなりましたよね
お船見学の記念は、いつもこの一枚。
こっちは、インスタ映えを狙ったものかも( *´艸`) 船橋に飾られていました