今回は、指導のポイントです。

 ずばり、万引き指導のポイントは事実関係の確認と父兄の説得です。

 生徒指導全般に言えることですが、本人に事実関係を認めさせるというのが最も重要で、それができればほぼ目的達成です。
父兄については、自分の子供が犯罪を犯した(悪いことをした)ということを知ってもらい、父兄からも叱ってもらうというのが目的になります。もちろん賠償をしてもらう必要もあります。生徒指導は断罪ではないので徹底的な指導や追及はしません。この辺が警察と違うところで、証拠のあるなしで有罪無罪といった取調べではなく、今後犯罪行為をしないよう促すのが目的となります。

これも生徒指導全般に言えることですが、事実関係を掴んでから面接するのが基本です。万引きのストーリをすべてを把握するのは難しいでしょうが、最低一つは取った事実を把握し、本人に認めさせることが必要です。父兄については本人がいる前で店の人に謝るのが基本です。そして、きちんと子供を叱ることが必要です。子供と一緒に無罪を声高に主張したり、子供に「なぜ見つかったの」と叱ってみたり、人のせいにしたりする親がいますが、子供の将来にとってよくないので自分の子供の悪いところを叱るというのを心がけてほしいものです。

実例は次回に。