人気ブログランキング

マクドナルドの「タッチであそぼ!」

Plan-Do-Japan代表のブログ「多事争論」-タッチであそぼ 当社スタッフのAさんは、3歳の息子を持つ母親。

独身の私にわからない世界もあるので、子供の話をよく聞きます。


私 「今、お子さんが何に興味をもっているの?」 

スタッフAさん 「マクドナルドで「タッチであそぼ!という機械に夢中なのよ」


私は知らなかったので調べてみると…。


「マクドナルドのタッチであそぼ!」は、セガが2000年6月より販売開始した「フィッシュライフ」を、マクドナルド店舗向けに応用開発したもの。


タッチパネル式の15インチTFTモニターが採用されており、

利用者は指でパネルに触れるだけの簡単な操作でソフトを楽しむことができます。

【 利用可能なソフト 】

「わくわくすいぞくかん」、「めざせおんがくか」、「デジタルおえかき」、「レッツむしとり」、「わくわくのりものじてん」、「すてきなおひめさま」の6種類。

利用対象年齢を乳幼児から小学校低学年までの1~10歳と想定して開発。


ファミリー層が中心の店舗へ導入で顧客の満足度など全体の付加価値向上を目指すという企画。


植村 比呂志 氏=(株)セガ未来研究開発部=

この機器を開発したのは、(株)セガの植村比呂志氏。


■主な経歴

1989年セガ入社。未来研究開発部に配属され、約10年間、ジョイポリスの大型アトラクションの開発に携わる。その後、セガの新規事業として 『タッチでポン!』、『マクドナルドのタッチであそぼ!』 等を開発。現在は 『甲虫王者ムシキング』 を始めとする、小学生を中心としたジュニア世代向けのコンテンツ制作に意欲を燃やす。


■植村氏の開発コメント


 3年程前に日本マクドナルド向けに、『マクドナルドのタッチであそぼ!』 という、タッチパネル式のデジタル遊具を作ったんですが、そのコンテンツのひとつに 「レッツむしとり」 というCG昆虫図鑑がありました。

 画面の中を飛び回る虫に触れると、CGで描かれている虫を好きな角度から眺めることができたり、その虫の生態を知ることができたり…。


 そういったコンテンツなので、当然、人気のカブトムシも登場します。

カブトムシの住む木を触ると、カブトムシ同士がお相撲さんごっこをしてエサ場の取り合いをする様子を見ることができるんです。

 虫のお相撲さんごっこは、子供なら誰でもやってみたいことじゃないですか(笑)。

だけど、不思議にも業務用では見たことがなかったんですね。

その時に 「あれ? これはゲームになるんじゃないかな……」 と思ったんです。


ズバリ斬る

子供は1人で来ない…親を呼び込む

当社も小学生が興味を持つ教材を中心に開発。

ゲーム制を多くしすぎて、教材が“遊び”になりすぎないように…。

遊びと真面目の中間を目指しています。


授業として成り立つように!というのが、コンセプトにあるのですが。


子供が夢中になることを観察して、それを商材に取り入れる!

これは、セガ(株)・植村氏のコメントからも、凄く参考になります。


飲食店業界なのに、飲食やブランドと関係の無いものを設置する。

ファミリー層を呼び込むための仕掛け。


子供 「あのゲームがやりたいよ!マクドナルドに行こう!」


マクドナルドに行きたい!と母親にお願いする子供が想像できます。

しかも3歳~5歳に、プレステやDSをするには早い年齢。

家庭用ゲームを与えるよりも、親との関わりも大事にしたい年齢。


タッチパネルというハードにすることで、ゲーム屋に売っている商品と差別化を図る


親 「マクドナルドにしかないし、子供が楽しそうなら行くしかない」

親 「私は、最低、コーヒーでも飲んでおけばいいや」

子供からのブランド認知は、大人になっても愛用

母親は、コーヒーをたのみ、子供のためにバリューセットを購入する。

そんな構図が見えてきます。


一方、他の客層も含め、多くの世代に利用されていますね。

ビジネスマンらは、店内で、ネット回線で仕事をしたり、時間つぶしに立ち寄る。

学生らは、テスト前に自習しにきたり、部活後の談話に店に立ち寄る。


近年は、店舗もお洒落に改装され、食べるだけの目的でなく、アットホームな感覚があります。


多くの世代を店内に呼び込み、マクドナルドが認知されています。

流行に鈍感な方でも、マクドナルドを知らない人はいないでしょう。


子供の頃から、マクドナルドというブランドを認知させることは、大人になっても利用する!

という大きなメリットがあると、私は考えています。


成長後の子供 「小さい頃にマクドナルドによく遊びに行ったよ!」

成長後の子供 「カブトムシの相撲が楽しくて、懐かしいわ」


成長した子供が思い出を語る日が来れば、隣のテーブルに(株)セガの開発者が居合わせたとき、

「それ…俺が作ったんだけどな…」とほくそ笑むかもしれません。

私なら、とても嬉しいです。


そんな教材を、当社も目指して、制作しなくてはいけません。